いろいろな施設を見学させていただき得られた知識を当院の診療に活かせないか常に考える日々です。
本日より診療報酬(医療機関が患者さんに提供した医療サービスの対価として受け取る報酬のことです。公定価格なので日本の公的医療保険制度に基づき全国一律に定められています)が改定され、新たな算定がいくつか増えます。そのなかで、「物価高への対応」として賃上げ対応分 +1.70%、物価対応分として +0.76% が配分されるなど、全体的に診療報酬があがる、というのは医療機関にとってよいこと・・・なのですが、今回の改定は多くが基幹病院の診療を助けるような雰囲気のものが多く、われわれクリニック・診療所に所属する者としては必ずしもそのプラスの恩恵は大きくありません。
しかしこういった公的な制度に関する法律や公示を読んで思うのは、「文章がわかりづらく、読みづらいうえに極めて大量の書類を読まなければいけない」こと。今回の診療報酬改定についての厚生労働省のウェブサイトを是非みてみてください(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67729.html)おそらく多くの方が読むのを挫折してしまうような分量・文章になっていることが感じられると思います・・・もう少しわかりやすくしていただけると嬉しいのですが。
今回の改定は、「なるべくクリニック・診療所も休日や夜間の患者対応をしっかりしましょう」みたいな雰囲気が感じられるような内容になっているます。そんななか、先日東京の世田谷にある、「365 日 1 日も休まない(!)」クリニックの見学に行ってまいりました。スタッフの導線や診察室のベッドやバックヤードの物品の配置など、大変効率的に設計されており、非常に参考になりました。当院は前院長から第三者承継で引き継いだクリニックのため、院内導線などを現院長が考えて設計した構造になっていません。そのため、たとえば初診の患者さんの「問診票⇒看護師の予備問診⇒医師の診察⇒検査⇒会計・処方箋など受け取り」という流れの導線があまりよくありません。キレイな導線は「ぐるっと一周まわったら診療から会計まで終了する」流れかと思うのですが、なかなかそのようにうまく流れていないのが現状です。
こういった思いはおそらく「新築ではなく中古の物件を購入した者が感じる導線の物足りなさ」に通じるものかと思いますが、かといって現在当院は日祝祭日とお盆・年末年始しか休んでいない(平日は毎日診療)当院で院内の大規模な工事を行う、というのはあまり現実的な選択ではありません。幸い当院には比較的広い庭があります。なんとかこれをうまく活用して、金融機関がなんとか援助してくれるようなら、小さくてもよいのでもうひとつ「院長・師長が思い描くとおりの導線・設備・内装をととのえた別棟」を建てられたらなぁ、と思っております。建築費用がほんの数年前に比べて倍くらい(倍以上?)あがっているのがつらいところですが・・・。ただ、もしそれができれば毎日 2〜3 診体制で診療でき、院長では力不足で診ることができない分野についても他診療科の先生に入ってもらうことで、当院で完結できることが増えるのではないか、そうすれば患者さんもいろいろなところに行かなくてよいのでラク、などと考えています。そうなるとまた医師を雇わないといけませんのでさらにお金がかかるのですが。経営というのは本当に毎日考えることが多いですね。
明日は「当院が 1 日も休まないクリニック」を目指す場合、どういった準備が必要か、簡単にシミュレーションをしてみようと思います。
写真は見学させてくださったクリニックの院長先生です。写真掲載の許諾を頂いております。また勉強させて下さい!
