お正月の風物詩を間近で観て若い選手たちからなんだか元気をもらったような箱根宮ノ下。
先日のブログで「年末年始は本を読みまくり、学びの時間とします!」と申しましたが、本日のみは勉強お休み。箱根駅伝を秦野から比較的近い箱根・宮ノ下で観戦してきました。院長は実家が茅ヶ崎なので、これまで箱根駅伝をみるときはいつも第三区の海岸線、潮風がピューピュー吹きすさぶところでカワイイ柴犬といっしょに応援(と言ってもランナーたちは一瞬で過ぎ去ってしまいますが)、というのが常でしたが、今回は "往路クライマックス" の場所にやってきました。第五区の山のぼり。最高気温が 1 ℃ というなかなかの寒さでしたが、お正月の箱根は少し空気が違いました。冷たいですが澄んだ空気、雄大な山の稜線、そして沿道に集まる人の高揚感。テレビで観る箱根駅伝も楽しいのですが、箱根で観戦すると、大会がまた違って見えます。
往路は見事青山学院大学が逆転で優勝しましたが、どの選手も本当にカッコよかった。皆さんスタイル良いし。ただ、やはり多くの選手が楽しくも苦しそうでした。でありながらも脚の筋肉は限界まで張りつめているような緊張感を放つストライド。そんな彼らが登り坂とは思えないほどのスピードで駆け抜けていきます。これはよくいわれる「タスキの重み」のチカラなのかもしれません。
レースを生で観ていると本当に裏方さんが多いことに気づきます。後から懸命に声を掛ける監督やコーチ(?)、各大学のサポートスタッフ(おそらく陸上部員やその関係者なのでしょう。なかには "本当は箱根駅伝に出るためにその大学に入ったが、結局ケガなどで裏方に回っている"、なんて方も少なくないと思われます)、テレビ中継などのマスコミ関係のひと、スポンサー企業の方、沿道に混乱がないよう整理する係員やボランティアの方々、中継でも紹介される白バイのひとや各大学の OB、そして沿道で応援することで大会を盛り上げるわれわれ一般人。すべてが日本が誇る正月の風物詩であるこの箱根駅伝を構成するピースとなっています。
院長が気になったのは「豊田ナンバー」の "e-パレット"。"緊急対応車" とか "医務用車(だったかな?)" とか書いてある小さなバスのような背の高い低床の電気自動車が選手のあとを「何かあったらすぐに対応するからね!」という感じでついていく姿が可愛かったです。そんな光景はまるで医療を表しているような感覚を持ちました。患者さんがランナーとして走っている。ランナーによってペースも異なり役割(区間賞を狙いにいくひともいれば現状の順位を落とさないようにキープする役目のひと、学連選抜のように個人の記録を主眼としているひとなどさまざま)もいろいろ。われわれ医療者はそんなランナーを支える裏方の役目です。特に高血圧や糖尿病、慢性腎臓病などは「体調管理」がすべて。患者さんのコンディションは 1 日や数日の気合だけではどうにもなりません。数カ月でも足りない。だいたい数年に及ぶ単位の運動・食事・睡眠などの積み重ねが、その走りというか、健やかな人生を送るために必要な心身につながっていきます。
われわれ医療者は実際に一緒に走ることはできませんが、そばでランナーである患者さんをときには鼓舞し、ときには褒めたり苦言を呈したりして患者さんひとりひとりが自らの人生を健やかに進んでいくお手伝いをしています。医療ドラマを観ていると、ときどき医者にスポットが当たりすぎていることがありますが、実際はあくまでも患者さんがランナー。われわれは監督なのかコーチなのかわかりませんが、サポーターです。ランナーが気持ちよく人生という道のりをベストな状態で駆けられるよう、自分の知識や技術をフルに使ってサポートできればと思っております。
本日は箱根宮ノ下にあるアメリカンダイナー、"American DINER&BAR Funny's" さんで昼食を頂きながら観戦いたしました。写真は大学の同窓でいつもいろいろと教えていただいている ウェルビーイング内科クリニック船橋法典 の院長ご夫妻とともに。おふたりより写真掲載の許諾をいただいております。
