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どのように手術を学んだかーその 1(鉤引きをすることで手術の雰囲気は味わえました)

[2024.04.13]

院長が医師になった 2001 年、東京医科歯科大学泌尿器科研修医の生活は過酷でした。

朝 6:30 頃には病棟に行ってひとりで担当患者の回診をしたあとカルテ記載、その後登院する上司の先生たちとあらためて班別の回診を行います。

8:30 頃までに手術の入室(このとき研修医は手術室の部屋内にすでに着替えてスタンバっていなければいけない)、麻酔かかっている間に病棟患者の各種オーダーを行いつつ手術体位の確保(泌尿器科は側臥位=横向きで行う手術が多い)を行い、手術開始。

術中も執刀はもちろんさせてもらえず第三助手(一番下っ端)でひたすら鉤引き(こうひき=手術中にただキズを広げておくだけの役割)で長いときは 4-5 時間動けません(術野もほとんど見えず、ただただ孤独に鉤を引くので本当にツライ)。

ただしこの長い孤独な時間は、手術室で看護師がどのように動いているのか、自分より上の先生がさらに上の先生にどのように怒られ・指導されているのか、麻酔科医に好かれるのはどのような医師か、などを知るのに少しは役立った気がします。

技能向上という点では、上記のような OJT(on job training、座学ではなく実際の仕事現場で上が下を指導・教育する方法のこと)は効率は悪く、現在の医師卒後教育の現場では採用されないと思われますが、あれはあれで勉強になったなぁと思い返す今日この頃です。

本日からしばらく院長の泌尿器外科医としての修練方法について私見を述べてまいりますのでお楽しみに。

写真は 2 年前、インドの泌尿器科先生に腎がん手術について ZOOM 講演したときの様子です。このとき座長の先生(院長の同年代)と雑談で「どのように手術を学びましたか?」と尋ねたら "I did my best to copy my mentor."(師匠の真似をすることに全力を尽くしました)と言っていました。洋の東西を問わず(あっインドは東洋か)、われわれの年代はそんな感じでしたね。

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