はじめて手術をうけた 2007 年 10 月の頃 を振り返る- その 3
10 月 22 日(月)に腹痛と微熱に襲われながらもなんとか外来を終了しましたが、昨日書いたような症状から、診断はおそらく「急性虫垂炎」であることは薄々わかっていました。
しかしながら手術をするとなると週末の学会に 2 つとも穴を開けてしまうことになります。これはなんとか避けられないか、ということで確定診断として CT を撮影しました。するとすぐに画像診断の先生から PHS がかかってきて「先生、手術したほうがいいんじゃない?」という言葉でした。
ここにいたりもう学会は諦め、当時直属の上司であった藤井靖久先生(現在 東京科学大学病院長)にスライドを渡して(当時はまだ MO で渡したような気がします)発表をお願いし、手術を受けることになりました。
しかし!自分が勤務しているのはがんの専門病院で、自分が患者さんの虫垂炎をみつけたときに外科の先生に聞いてみると「あぁ、うちは悪性腫瘍患者さんのための病院だから」ということで近隣の済生会中央病院や東京臨海病院に搬送して手術してもらったりしていました。「こんなに体調悪いからわざわざほかの病院に行きたくないな・・・」と思っていたら、当時大腸外科の医長であった 黒柳 洋弥 先生(現在 虎ノ門病院副院長)がまだ当時は標準術式とまではいえなかった腹腔鏡下虫垂切除の術式を選択して行ってくれることになりました。
外来終了後ですのでもう時間は 18:30 を過ぎています。そこから大腸外科の先生が麻酔科や手術室に連絡してくれ、19:50 手術室入室となりました。また、病院スタッフは当時 12 階の特別個室の料金が半額以下(30% くらいだったか)で利用できたので、そこに生まれてはじめて入院しました。病院最上階から眺めた有明の夜景はキレイでした。
1-2 時間で終わるよー、と黒柳先生に言われていたのですが、予想外に時間がかかりました。その理由は・・・明日につづく。
ひっぱってすみませんが当時を少しずつ思い出して書いておりますのでご容赦を。
イラストは随分前に作成した腹腔鏡手術を説明するアニメーションです。腹部に 4-5 本の小さな穴をあけて手術を行います。