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"もちろんこれだけ整えればすべてが解決する" という万能のホルモンではありませんが、とりあえず高めておいて損はないのがテストステロンです。

[2026.03.03]
昨日のブログでは、更年期を「人生の再編集/更新のための時期」と捉えることについて書いてみました。本日はその続きとして、男性の心身に極めて大きな影響を与える「テストステロン(男性ホルモン)」、これにわれわれ男性がどう付き合っていくべきかについて現在知られていることを述べてみましょう。
 
テストステロンはよく男性の人生における「エネルギー源」と言われます。下記のような特徴をもつホルモンだからです。
・冒険ー新たなチャレンジ
・仲間ー他者とのかかわり
・競争ースポーツやゲームを楽しむ、順位にこだわる
・公平ーウソがキライで正直でいたい
・社会貢献ー寄付やボランティアなど、奉仕の精神
どれもポジティブなコトバですね。
テストステロンは、単に筋肉を太くしたり、性機能を維持したりするだけのホルモンではなく、男性の「冒険心」「決断力」「社会的競争心」さらには「仲間を守ろうとする防衛本能」など、人生のさまざまな場面でポジティブな行動につなげてくれるようなはたらきがあります。
 
男性が社会的な役割を果たし、自分自身の価値観を形作っていくための「生命エネルギーの源泉」と言ってもいいかもしれません。
私たちが「自分らしく、意欲的に毎日を過ごせている」と感じる時、その背景ではテストステロンがしっかりと分泌され、私たちの心身を支えてくれているのです。
男性が40代、50代と年齢を重ね、人生の階段の「ある段差」に差し掛かった時、このテストステロンの分泌量が変化します。これは「ホルモン環境の変化」という極めて自然な現象なのですが、私たちはその変化を「衰え」や「終わり」というネガティブな物語として受け取ってしまいがちですですが、ここで思い出してほしいのが「人生の再編集」という考え方です。テストステロンが減少傾向にあるということは、裏を返せば、これまでの「力任せに階段を駆け上がってきた時期」から、「より洗練された、新しい自分へと切り替わる時期」に来たというサインなのです
 
テストステロンの影響力は、以下 3 つの側面から見るとその重要性がより分かりやすくなります。
(1) 身体の再編集:今の自分に最適なメンテナンスを
テストステロンが減少すると、筋肉量の低下や内臓脂肪の増加といった身体的な変化が現れやすくなります。これは単なる「劣化」ではなく、「身体の燃費や使い方が変わる時期」であるという通知です。この時期に、ソースにあるような「食事・運動・睡眠などの生理現象」**を見直すことは、まさに人生の再編集そのものです。若い頃と同じやり方ではなく、今のホルモンバランスに合ったライフスタイルへとアップデートしていくことが求められています。
 
(2) 精神と価値観の再編集:戦いから「深化」へ
テストステロンは「闘争心」を司りますが、その分泌が変化することで、周囲との競い合いよりも、「自分自身の内面的な充実」や「社会的な役割の質の向上」価値観の変化も、ホルモンバランスの変化と無関係ではありません。この変化を恐れず、新しい自分の価値観を受け入れることが、次のステージへのスムーズな移行を助けます。
 
(3) 関係性の再編集:パートナーとの新しい絆
テストステロンの変化は、性欲や活力的側面を通じて、パートナーとの関係にも影響を与えます。しかし、これを単に「機能の低下」と嘆く必要はありません。 身体的な繋がりだけでなく、より深い信頼関係や、お互いを思いやるパートナーとの関係性を再構築(再編集)するための機会として捉えることができます
 
当院では、LOH 症候群(いわゆる男性更年期障害)に対して、必要に応じてサポートを行っています。しかし、当院のゴールは単に数値を「若い頃と同じ」に戻すこと(よく "アンチエイジング" と言われますね)ではありません。 数値の改善を通じて、皆さんが「人生の再編集」を前向きに行い、次のステージの階段を自分らしく登っていけるようにお手伝いすること。それが、メンズヘルスの本当の目的だと考えています。もし、「最近、階段の段差が少し高く感じるな」と思ったら、それは再編集のタイミングかもしれません。一人で悩まず、ぜひお気軽に相談してください。
 
明日は、具体的にどのように「食事・運動・睡眠」を編集していけば、テストステロンを味方につけられるのか、具体的なメソッドについて書いてみます。なかなか院長もできていないことばかりなので「まずは自分がやってから言えよ」とか言われそうですが、日々励んでいますのでご容赦を!
 

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