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インフルエンザに罹らないために! 特に受験など大事なイベントを控えている方へ。

[2023.12.28]

前回新型コロナの感染リスクについてブログで書きました。インフルエンザの予防方法も同様ですのでここでは主な予防策をまとめてみましょう。

●ワクチンを接種する

インフルエンザワクチンは、A 型 (H1N1, H3N2)、B型(山形系統、ビクトリア系統)の4種類のウイルスに対して効果があります。当院でもすでに 500 名を超える方が接種されました。2 回投与については明確なエビデンスがあるとまではいかないようですが、受験など、大事なイベントを控えている方は 2 回接種(4 週間ほどあけて)してもよいかと思います。

●「密」を避ける

新型コロナウイルスと同様で、換気が悪く人が多く集まりやすい環境は避けましょう。特にマスクがない環境(飲食を伴うときなど)で狭い場所は、代表的なのはカラオケボックスなどですが、避けるほうが無難と思います。

●マスクを着ける

マスクには、自分が感染者であった時に自分から人に感染させないための役割と人からの感染をさけるための二つの役割があります。鼻からあごまでしっかりと覆う、正しい装着で使用しましょう。ただ、どのマスクを使っても粒子を完全に防ぐことはできません。ときどき N-95 マスク(アメリカ合衆国労働安全衛生研究所の規格をクリアして認可された微粒子対応マスク)をしている方を見かけますが、このマスクはわれわれ医療従事者でもしっかり着用することが難しく、しっかりと装着すると息苦しく、なかなか 30 分以上活動することができません。病気のある方がしっかりとかけると酸欠になることもありますので、通常のマスクがよいと思います。

●こまめな手洗い

手洗いは非常に有効ですが、正しい手洗いというのは結構時間もかかり面倒です

(厚生労働省のウェブサイト: https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf)。ざっくりした目安として、手洗いは石鹸と流水で 30 秒以上、アルコール使用で 15 秒以上が必要とされています。院長も診察中患者さんを触るごとにアルコール、聴診したらアルコール、聴診器にもアルコール、と四六時中消毒をしております。

●体調に応じた予定の調整 

インフルエンザと通常の風邪を症状で鑑別するのはかなり難しく、体温が高いからインフルエンザ、低いから風邪、とはなかなか言えません。体調が悪い時は仕事や旅行に出かけるのはやめて自宅で安静にしましょう。

●口腔内の健康維持

近年、インフルエンザの感染予防として、口腔ケアが重要視されています。その背景には、口腔内細菌が出すノイラミニダーゼという酵素がインフルエンザウイルスを増殖させている、という研究結果があります。冬場は新年会や送別会など、お酒の機会も増えると思いますが、寝る前はしっかりとフロスや歯ブラシを使って口の中を清潔に保つようにしましょう。

 

インフルエンザは日本人成人の 10 人に 1 人が一冬に罹るというデータもあります。是非とも上記を参考にして体調を崩さないようご注意ください。院長はじめスタッフも十分気をつけます。

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