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今年も阪神には優勝してもらいたいと思っているのですが、ヒトとしての特性は cat person ではなく dog person です。

[2026.02.22]

本日は 2 月 22 日。ニャンニャンニャンで猫の日ですね。ただ、これは日本だけで(まあ泣き方から来ているのでそうでしょう)、「世界猫の日」は 8 月 8 日だそうで、米国では 10 月 29 日、欧州では 2 月 17 日とのこと。いろいろとあるみたいですね。ちなみに英語で「犬好き」は dog person、「猫好き」は cat person と呼ばれますね。院長は阪神タイガースが好きですが、圧倒的に dog person です。6-7 歳のまだ純粋だった子ども時代に、縁側に来ていた野良ネコに自分のお刺身をあげようとしたらそのネコが自分の手首を「バシッ」と打ち、不意に刺身を落としたところをすかさず刺身をくわえて全力で逃げていった経験があり、それがトラウマになっているのかもしれません。

そんな院長からみると少しだけ理解できないこともあるのですが、猫が大好きな方は本当に多いですね。あの自由さ、あの距離感、あの「べつにあなたのためじゃないけど」というツンデレっぽさ。それでいて、こちらが落ち込んでいるときにはなぜかそっと隣にいる。そんな雰囲気がたまらないのかもしれません。今日は猫さんのことを考える日なので、彼らのことを今一度考えてみましょう。

まず科学的なお話から。猫を撫でると血圧が下がる、という報告があります。正確には、猫や犬を含めた愛玩動物との触れ合いが副交感神経を優位にし、ストレスホルモンであるコルチゾールを低下させることが示した、という報告です。副交感神経は簡単に言うと「休め」「回復せよ」「緊張をほぐせ」と命じるほうの自律神経系です。つまり、猫などの愛玩動物は天然の自律神経調整装置のような存在になりえます。たしかに遊んでいる動物を見たりすると本当にほっこりしますよね。

さらに興味深いのが「ゴロゴロ音」。猫が喉を鳴らす振動はおおよそ 20〜50 Hzといわれ、この周波数帯は副交感神経を優位にして骨や組織の修復を促進する、という動物実験の研究があります。もちろん「猫を飼えば骨折が早く治る」というわけではないでしょうが、上に述べたように副交感神経は「回復」につながる自律神経系です。確かに「ゴロニャーゴ」とか言っている猫を見ると幸せになれる気がします。

一方で医療者の視点から見ると、猫はときにアレルギーの原因になったりします。彼らの唾液や皮脂腺・フケに含まれる "Fel d  1(フェルディーワン)" というタンパク質がその主因。"毛づくろい" によって全身に広がり、ヒトが曝露されると症状が出てしまうことがあります。以前患者さんが「毛は抜けない短毛種だから大丈夫ですよね?」と言われたことがありますが、残念ながらアレルゲンタンパクは毛そのものではありません。可愛いネコですが、 Fel d 1 はほぼすべてのネコが持っていると言われているので、アレルギー症状が疑われた場合は、残念ですが彼らとは距離を保つべきです。

また、最近このブログを読んでくれている患者さんが、本当にありがたいことに増えてきました。そのときによく言われるのが「こんなに毎日書いていて大変でしょう」「カラダに気をつけて」などの労りのコトバ。痛み入ります。そういった優しいコトバをいただくと、「きちんと休みは取らねば」としみじみ思います。一方、猫は決して無理をしません。体調が悪ければじっとしていて、痛ければ動きません。彼らは必要以上に頑張る、という態度はあまりないように思います。翻ってわれわれヒトはどうでしょうか。多少体調が悪くても仕事をし、腰が痛くてもデスクワークし、睡眠不足を武勇伝にする。猫から見れば「やれやれ・・・」と言われそうな生き物です。ときどきでよいので彼らの姿勢を見習いましょう(いつも見習うとちょっとのんびり屋さんが過ぎるかもしれませんが)。

しかし。こういった姿勢とは異なる側面として、猫は「弱さを隠す動物」でもあります。自然界では弱さは命取りになります。そのため、獣医師の先生によると、(犬に比べて)猫はかなり具合が悪くなるまで症状を表に出さないそうです。そして彼らはよく「自分の最期を飼い主に見せたがらない動物」と言われます。孤高。元気な、凛とした姿のままで逝く。まるで飼い主に悲しい思い出を残さないように。こんな気遣いもしてくれる愛らしいところも素敵ですね。

まあいろいろと書きましたが猫は無理せず、誇らず、しかし確実に自分のペースを守る。本日は猫の日です。皆さまのカラダとココロが、猫のしなやかさを取り入れるようにして少しだけ元気になれるよう、院長以下スタッフ一同お手伝いできればと思っております。

そして、気になる症状があるときは、どうか猫のように静かに我慢せず、早めにご相談くださいね。

 

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