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今後オンライン診療を少しずつ増やしていく予定です

[2024.11.30]

インフルエンザが増えてきました。先々週くらいに当院における今シーズン 1 例目がみられ、その後毎日経験されています。予防接種を受けられる方も毎日 20 名以上いらっしゃいます。希望する方はお早めに予約してください。

ところで、現在 ZOOM や Microsoft Teams などによる会議や学会に説明会、さらには同窓会などの飲み会に(職場訪問が諸事情で難しいときの)産業医巡視など、フェイス・トゥ・フェイスでなくてもできるものはことごとくオンラインになっていきました。

もちろんこれは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大のパニックが起こった 2020 年頃から急速に進んだ社会の変化です。

そんななか、2020 年 4 月にオンライン診療が日本で解禁されました。国内でオンライン診療を行う施設は一時的に増加しましたが、その後の新型コロナウイルス感染症の 5 類への移行などにより、現在初診からオンラインで受診できる医療機関は 10% 以下と言われています。フランスは 50% 以上、米国は 65% 以上、英国は 75% 以上の施設がそのような体制になっていることを考えると日本のオンライン診療に関する普及率はだいぶ低いようです。

これはヘルスケアの DX が進んでいない状況、オンライン診療の診療報酬が低いこと、データセキュリティに対する信頼が高くないこともさることながら、一番の理由は「日本のクリニック・診療所へのアクセスが極めてよいこと」だと思っています。諸外国では、例えば娘が留学していたニュージーランドなどでは院長のような泌尿器科専門医にかかろうとすると 2-3 ヶ月待ちになると言われています。まずは総合診療医(General Practitioner: GP とよばれる)に診察してもらい(これも予約)、その後必要に応じて専門医に紹介されるシステムとなっております。日本のように専門医が開業しているクリニックへ行けばすぐに専門的な診察を受けられるような国は世界では珍しく、ここはわが国の医療制度が誇るべき点かと思っております(どの診療科に行ってよいかわからない症状の場合に患者さんが困ってしまう、というデメリットもありますが、個人的にはメリットのほうが大きいと感じています)。

当院はこれまでフェイス・トゥ・フェイスにある意味「こだわって」診療を行ってきました。前院長から承継した自分の "ひととなり" を早く覚えてもらいたい、というのと「手当て」という言葉があるように「患者さんに触れる」ことに安心感や心の落ち着きなどの、一定のポジティブな効果がみられると思っているからです。しかし、最近の待合室混雑(高齢の方が立って診察を待っているなど)を目にするにつけ、いよいよオンライン診療を始める必要性を強く感じております。

医療安全のため、まずは高血圧や脂質異常症などで安定している患者さんを選んで声がけしようと思いますが、今後少しずつオンライン診療を導入してまいります。ただしやはり初診は直接挨拶して「手当て」したいのでセカンドオピニオンなど一部の診療内容を除いて再診患者さんに限る予定です。

また準備が整いましたらウェブサイトやインスタグラムで通知させていただきますのでよろしくお願いします(^o^)

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