メニュー

名門大学のゴタゴタを残念に思う

[2025.01.22]

東京女子医科大学の前理事長が背任容疑で 2025/1/13 に逮捕された、というニュースが先日ありました。院長が学生時代はこの大学は "栄光の女子医大" と呼ばれるほど医学生からみると輝かしいブランドで、特に心臓血管外科や消化器外科、腎泌尿器外科などで非常に先進的な診療を行っていた印象があります。実際 4 学年上の部活の優秀な先輩が心臓外科医になるのに女子医大に就職され、「あの先輩が行く病院ならばきっとすごいところだろう」と思ったことを今でもよく覚えております。

しかし、近年女子医大周囲から聞こえてくる実情はあまりそういった華々しい印象はなく、「あの女子医大がどうなってしまったの?」と心配になるような噂話が多かったです。例えば看護師をはじめとする医療従事者が大量に退職する、とか(大学病院の給与はただでさえ安いのですが)医師の給与・賞与カット、とか・・・。そののあたりは(現在はもうクローズしてしまって読めなくなっているようですが)『ワセダクロニクル』というネットメディアで詳細に取材をしたうえでの記事を当時(2020 年くらいでしょうか)読んで、そのなかで今回逮捕された前理事長による「不適切な体制」はすでに指摘されていました。

院長は女子医大と直接関連がないのでとやかく言う権利はありませんが、さすがに「これはマズイでしょ」と思ったのが「寄付金の有無とその金額の多寡により大学入試の結果が左右される」という「裏口入学かよ!」と突っ込みたくなるような「寄付金枠」みたいなものが悪びれもせず存在していた事実です。東京医科大学をはじめ多くの私立大学で「女性差別」が行われていた、という報道が数年前にあったばかり。最近はどの大学もしっかりと「襟を正し」、公明正大に受験を行っているのにもかかわらず、女子医大がいまだ寄付金による合否の調整を行っていたといういつの時代の感覚かと思わせるような態度に驚きました。

女子医大に所属する先生方を何人も知っておりますが、皆非常に優秀な先生達で、素晴らしい医療を実践している方ばかりです。全く女子医と関係のない一開業医ですが、"栄光の女子医大" が復活して日本の医療におけるリーダーのひとつとして力強く研究や臨床を牽引してくれることを(大きなお世話かもしれませんが)祈っております。

イラストは女子医大手術室のイメージで本文とは関係ありません。

HOME

最新の記事

ついに AI を「子供が自らの人生を終わらせることを幇助(ほうじょ)した」ということで遺族が訴える、という事例が出てきました。
法的には "免許があるから医師" なのですが、心情的には "患者さんに貢献できるから医師" という考え方も大切にしたい。
あまりマスコミに報道されることはないものの、今年は日本で開かれた公衆衛生の観点で国際的に重要なミーティングとは。
2 年に 1 回初夏にやってくる、医療経営者がとっても気になる "アレ" の骨子が今月中に決まるようです。
昭和・平成と令和で大きく変わったおクスリの CM キャッチコピーとは。
院長の専門からしてどうしても興味が湧いてしまう 1 日に 5-6 回はお世話になる空間。
われわれ医療者は "ベストを尽くします" としかいえませんが、実際に "結果はすべて" とも思ってひとりひとりに向き合っています。
貯金はできないのに借金はかさんでいく、というヒト三大欲求のうちのひとつに関わる生命活動とは。
むかし学生の頃、寝ながら「ストレートで勝負です!」と言った友人がいましたが、彼のあのセリフは明晰夢の最中だったのかいまだ疑問。
ごく短時間の睡眠障害でも大きな事故につながりうるということを(特にこれから年末年始で長時間運転する方は)よく覚えておきましょう。

ブログカレンダー

2025年12月
« 11月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME