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当院の泌尿器科に来院される患者さんの 10% が訴える症候群と関連が深い、最近よく雑誌やネットでも取り上げられる ◯◯◯◯◯◯・クライシス。

[2025.07.28]

当院の第一標榜診療科は泌尿器科です。泌尿器科関連の症状・疾患に対する診療目的で来られる患者さんがどのような疾患か、を示してみると下図のようになります。排尿障害とよばれる「前立腺肥大症」「過活動膀胱」、比較的若年男性に多くみられる骨盤部周囲のさまざまな症状±排尿症状の「慢性前立腺炎」「慢性骨盤痛症候群」、膀胱炎などの「尿路感染症」で 60% 以上を占めています。そしてそれらに次いで 10% を占めるのが「勃起障害ならびに LOH 症候群」です。LOH は Late Onset Hypogonadism の略で、よく "男性更年期障害" と通称されます。

『LOH 症候群診療の手引き 2022 年版』には LOH 症候群について「性腺機能低下症(Hypogonadism)のうち,染色体異常,遺伝子異常,あるいは精巣の傷害,腫瘍,機能異常,および中枢神経系などの疾患に起因するものでなく,主として加齢あるいはストレスに伴うテストステロン値の低下による症候群を加齢男性性腺機能低下(late-onset hypogonadism:LOH)症候群と呼んでいる」とあります。要するに「特に生殖器やそれに関連するホルモンや脳神経系などの異常がない、歳を重ねた男性が感じる諸症状(倦怠感・性欲低下・筋力低下・ED・不眠・いらいら・抑うつ状態・認知機能低下・骨粗鬆症、ときにコレストロール(LDL)上昇による心筋梗塞や糖尿病のリスク上昇を含む)をまとめて一括りにした病態」といえます。

しばしばみられる LOH 症候群患者さんの訴えは

「なんだか最近、何をしても楽しくない」

「仕事に張り合いを感じなくなった」

「妻や子どもと距離を感じるようになった」

「これまで続けていた筋トレや読書などの(いろいろな)趣味が楽しく感じない」

などで、一見うつ傾向かな?と感じるようなものが多いです。実際に、あとになってメンタルクリニックや心療内科で抗うつ薬が開始されるケースも少なくありません。

さて、もしあなたが 40 代後半から 50 代の男性で、上記のような気持ちを抱えているなら、それは “気のせい” ではなく、LOH 症候群かもしれません。そして近年注目されているのが「ミッドライフ・クライシス」と「LOH 症候群」の問題です。どちらも中高年男性に訪れる “人生の折り返し地点” で起こりやすい心身の変化ですが、実はこの二つ、密接に関係していると考えられています。

院長がなぜこんなことを考えたかと言えば、それは昨日受けた "MBTI" に関するオンラインワークショップ。ここでは自分のキャラを 16 タイプに分類し、自らの特性や弱点などを知ることで「自分をより深く掘り下げる」チャンスを得ることができました。院長は ISTJ タイプに分類され、このタイプは

「「思考機能」が発達していないと、外界との関わり方がわからないため、知識や自分の内面にあるデータにしか関心を向けなくなる」

「「感覚機能」が発達していないと、新しい情報が考慮に入れられないため、早まった判断や行動に出る」

「他者に対して批判的になり、善悪を決めつける」

「正確さにおいて他者を信用できず、人にまかせられなくなる」

といった課題がみられやすいそうです。

・・・う〜ん、あてはまる。特に「善悪を決めつける」のはついやってしまいがち。さらに「人にまかせられなくなる」も。院長として良くないとはわかっていながらつい・・・。さらに

「相手が親交を求めてきても、それに適切に応えられない」

これもあります。なんとなく家族や親しい友人の前なら自分らしく振る舞えるのですが、外に出るとカッコつけてしまうというか、仮面をかぶってしまうというか。

なので、学生時代もよく「知り合う前はなんか機嫌悪そうに見えたけど話してみると普通じゃん」とかよく言われました(目が悪かったので目つきが良くなかったせいもあったかと・・・。学生時代の院長を知っているひとならわかるハズ・・・。

そんなわけで明日はミッドライフ・クライシスと LOH 症候群について 48 歳というまさにミッドライフにいる院長が語ってみたいと思います。

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