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愛とは「わかりやすさ」である

[2024.06.06]

院長の好きなのひとつ映画に『博士と彼女のセオリー』があります。これは英国の著名な宇宙物理学者であるホーキング博士とその妻を描いた作品で、いろいろなカタチの愛情が描かれている素敵な作品です。このなかでホーキング博士を演じるエディ・レッドメインが、妻を演じるフェリシティ・ジョーンズに「難しい宇宙物理学の理論をなるべく平易な言葉でわかりやすくなるよう説明する」シーンがあります。このとき彼は懸命に、なんとか彼女が理解できるように言葉を尽くして宇宙について語ります。

初めてそのシーンを観たとき、院長はこのブログタイトルのように思ったのを覚えています。もし愛するひとがいたら自分がやっている仕事はもちろん、好きなものや気に入っている景色、その他いろいろなことを相手になんとか伝えようとするはずです。

院長も結婚する前、好きなイギリスのバンド、ビートルズはもちろんザ・フーにレッド・ツェッペリンやヤードバーズ、ザ・スミスにストーン・ローゼズやオアシス、ブラー、シャーラタンズにコールドプレイなど、本当にいろいろな音楽を妻に聴かせて、その良さについて言葉を尽くした記憶があります。このときの「なんとか分かってもらいたい」感じは愛情だったのだと、今あらためて振り返ると思うわけです。

医療における患者さんへの説明も上記に通じるものがあります。われわれ医療従事者の存在目的は企業のような「利潤の追求」ではなく、「患者さんの健康増進」です。そのために院長は「愛」を持ってなるべく日々の外来で「わかりやすい説明」を何よりも大事にしているつもりです。

診療中に院長が考えている病状や病態を紙に書く、ネットでわかりやすい画像や動画をひろって見せる、漢方の飲み方をプリントにして渡す・・・これら日常診療で行っている行為はすべて患者さんの「わかりやすさ」向上のためであり、そこには(恥ずかしげもなくいえば)「患者さんへの愛」があるのだと自負しております。

・・・ただ、そんな診療スタイルでやっておりますのでどうしてもひとりの患者さんに時間をかけがちです。上記で医療における「利潤の追求」を否定するようなことを申しましたが、そうは言っても患者さんをある程度たくさん診ないと経営上クリニックを存続できません。結果として待ち時間が少し長くなってしまう場合があるのですが、その点は今後さらに「わかりやすさ」と「効率の良い外来診療」を両立するため精進してまいります。

このブログを読んだ皆様、大好きなひとに自分の仕事や気に入っているモノなどを「わかりやすく」伝えようとがんばってみてください。その愛情は必ず伝わりますし、逆に相手が一生懸命なにかを伝えようとしているときは、その話がたとえ拙いものであっても優しい気持ちで受け止めましょう。それはひとつの「愛情のカタチ」なので。

(ユニバーサル・ピクチャーズ公式 You Tube チャンネル同タイトルのスクリーンショットを掲載しております)

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