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日本最古の医学書について話そうと思ったら脱線

[2024.06.30]

NHK 大河ドラマ、『光る君へ』。院長は自宅にテレビが無いので観ていないのですが、視聴率は結構いいみたいですね。

かつて大河といえば戦(いくさ)を中心とした戦国時代や源平合戦、あとは偉人と事件の宝庫である明治維新が専らでしたが、こういったある意味「地味」な時代が脚光を浴びるのは歴史ファンとしては大変うれしいです。

『源氏物語』は世界最古の長編小説です。日本最古ではないのです。世界最古です。これはかな文字をはじめ、国風文化を発達させた我が国が誇れることですね。昔おばあちゃんの部屋に田辺聖子さんの『新源氏物語』がいつも置いてあり、中 3 ではじめて読んだのが院長と『源氏』との出会いです。最初は『平家物語』と同じ戦記物だと思って前知識 0 で読んだのでまあその内容のギャップにびっくりしました。"うぶ" な中学生にとって光源氏の恋愛遍歴は正直言って「羨ましいなぁ・・・」としか思えず、若紫を囲う部分は「・・・ヘンタイじゃん」というだいぶ趣のない感想を抱いてしまったことを覚えています。

高校時代に『新総合国語便覧』で源氏の価値を知り、さらにあらためて『あさきゆめみし』(下写真)を読んでみて、「まあ優雅なところはおいといてこれだけ多くの登場人物を齟齬なく書き上げ、しかも宇治十帖で大いに余韻を残すようにフィナーレした紫式部はやっぱりとんでもないひとだなぁ」と思い直しました。

・・・本日は日本最古の医学書、永観(えいかん)2年(984) 丹波康頼(たんばのやすより、912~995)によって編纂された「医心方(いしんぽう)」について書こうと思ったのですが、だいぶ脱線してしまいました。

この書物に関する記述はまた明日。今から 1000 年以上前にもかかわらず耳鼻科・皮膚科・産科・外科に関する記述はもちろん、われらが泌尿器科に関する巻もある源氏物語成立の 24 年ほど前に著された現代にもつながる名著です。

写真はまだ自宅にとってあった『あさきゆめみし』と高校時代の国語副教材として使った『新総合国語便覧』。どちらも発行が平成 4 年(!)ともうこれらがすでに古典になりそうな年代物でした。今読んでも面白いです。

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