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昭和・平成と令和で大きく変わったおクスリの CM キャッチコピーとは。

[2025.12.10]
インフルエンザ、ようやくピークを過ぎて、「わずか」ですが少なくなってきたかもしれません。まあ依然 "警報レベル" ですが。神奈川県では今年 11 月 13 日に県内で 2025 年第 45 週(11/3 から 11/9)のインフルエンザ定点当たり報告数が流行警報の基準である "30" を超えたため(36.5)、警報状態がもう 1 ヶ月近く続いています。ひきつづき感染予防・感染拡大防止のために、特に人ごみに行くときや満員電車で移動するときなどは手洗い・咳エチケットを心がけましょう。また、統計学的に見ればこれまで 20 年以上、インフルエンザの予防接種は社会全体の重症化率・死亡率を低下させていることがわかっています。未接種の方は是非ご検討ください。
最近はようやく職場で「インフルエンザ?早く帰りなさい!」という風潮になりましたが、院長が子どもの頃は「オレはインフルエンザでも仕事休まなかったぜ」的なセリフが美談のように語られていました。これはスプレッダー(感染を広げるひと)を社会的に容認することになり、「言ったらダメ」なやつです。ただ昭和〜平成初期は「24 時間戦えますか♬」の時代ですのでこんなことが許されていたのかもしれません。院長も小中学校時代はだいぶ学校の先生にビンタとかケツバット・ケツ定規(算数でつかうなんだかデカい定規で叩かれる)をアタリマエのようにされていたあの時代です。

その頃と今とで大きく変わった CM があります。それは風邪薬のもの。ちょっと前までは

「風邪でも絶対に休めないあなたへ。」

「しっかり治したい風邪に速攻」

「あなたのかぜはどこから?」

「オトナもコドモもルルが効く」

「スピード勝負で風邪に一撃」

「効いたよね、早めのパブロン」

「1 にスイミン、2 にストナ」

みたいに、「体調悪いなら休もう」ではなく「なんとか仕事とか学校とか休まずに乗り切ろう」的な雰囲気がひしひしと伝わってきます。

しかし COVID-19 パンデミック以来、

「風邪のときはお家で休もう」

「あとは、風邪を引いても安心して休める社会を」

とか、「風邪ひいたらちゃんと休めよ」という、至極アタリマエのキャッチコピーに変わりました。

「風邪は万病のもと」と言いますが、当院でも風邪かと思ったら市中肺炎だったり、入院が必要になる伝染性単核球症という病気だったり、はたまた白血病だったりと、非常にさまざまな疾患の "入口" である可能性があります。「風邪かな?」と思ったらすぐに休んでなるべく体調の回復をはかり、無理をしないようにしてください。院長は開業以来(おそらく相当気が張っているため)診療日に体調が悪くなったことはあまりありません。ただ、よくできているもので 「3 連休とかになるとそのうち 2 日はだるくて寝て過ごす」とかいうことはしばしばです。

皆様も「大事な仕事があるのに体調悪い」となったらそのときは裏に大きな病気がひそんでいる可能性もあります。「病は気からじゃー!」とか昭和の意気込みで誤魔化さずに「健康維持も仕事のうちです」という令和の冷静さで対応するようにしましょう。

あと、一昨日起こった青森県東方沖地震被災者の皆様が寒さやプライベートスペースの不足で風邪や肺炎などにかからないよう、また、そこで懸命に診療する医療者のために行政が最大限のサポートをするよう期待します。当院からも日本赤十字社などの義援金寄付サイトが立ち上がったらわずかですが協力させていただきます。

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