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未来を予測することは難しい。今を全力で生きましょう(^o^)

[2024.05.09]

小林秀雄という評論家をご存知の方も多いと思います。

国立国会図書館によると「文芸評論家。昭和 4 (1929) 年雑誌『改造』の懸賞論文「様々なる意匠」で文壇に登場し、翌年から『文芸春秋』に文芸時評の連載を開始。昭和 8 (1933) 年『文学界』創刊に参加し、「私小説論」(1935) を発表、昭和 14 (1939) 年には『ドストエフスキイの生活』を刊行した。戦時中は同時代文学から離れ古典芸術に傾倒し、「無常といふ事」(1942-43) 等を著した。戦後でも審美的な姿勢は変わらず、『モオツァルト』(1946)、『ゴッホの手紙』(1951-52)、『近代絵画』(1954-58) を著し、晩年は大著『本居宣長』(1965-76) を完成させた。日本において本格的な近代批評を初めて確立した人物として評価されている(太字は院長による)」と記載されています。日本近代文学における代表的な評論家で、その鋭い指摘や緻密な分析は現在においても色褪せておらず、院長が最も尊敬する近代文筆家のひとりです。

小林秀雄の有名な作品『考えるヒント』のなかで、彼は「コンピュータ(「電子頭脳」と言っています)が人と将棋をやっても勝てる筈がないことは常識だ」と言っています。これは昭和 34 年に書かれたものですので、当時はようやく第 2 世代コンピュータが発表された頃になります。当時のコンピュータ性能から考えれば、とても人間がチェス(1997 年にコンピュータがチェスチャンピオンに勝利)、将棋(2012 年に名人に勝利)、囲碁(2014 年に名人に勝利)に勝つことなど想像もできなかったのでしょう。

すなわち小林秀雄ほどの見識を持ってしても、未来、しかも近未来を予測することはこの変化の速い現代においては極めて難しいのです。

最近なにかと「AI にとってかわる職業はこれだ!」みたいなトピックをネットなどで目にしますが、AI により世界がどう変わっていくかを予測する、ましてや 30-40 年後の世の中を予測するのは至難の業です。

となると、あまり未来をおそれることなく、今目の前にあるタスクを精一杯こなすことが未来に繋がっていくものと信じるのが良さそうです。院長の立場であれば、日々目の前にいる患者さんに対して精一杯の診療を行うことが明るい未来への第一歩かと愚考しています。

・・・最近阪神がチームとしてあまりに打てない日が続いているので、無理やりにでも前向きな話をして力ずくでポジティブになろうとしている院長でした。

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