海外にいる先生とハナシをしてみるとわかる日本の医療の独特なトコロ。
昨日は院長がハナシを聞いた範囲で、日本の医療を考える意図で各国の医療と比較してみました。外国の医療と比べてみると、日本の制度はユーザー、すなわち患者さんの立場からすれば本当によくできた、恵まれたシステムです。「〜と思います」ではなく「です」と言い切るのは、日本の医療費・アクセスフリー・具体的な疾患例を挙げてよくある入院期間(いわゆる盲腸=急性虫垂炎なら 3-5 日くらい)など伝えると、ほぼ 100% の確率で「ありえない!」みたいな反応をされるからです。皆口を揃えて「そんな患者フレンドリーなシステムが成り立つわけがない」というわけです。
こういう反応をされたとき、彼らが納得するのは次のような実情を説明したときです。これは院長が勤務医時代にアタリマエにやっていたことです。
・入院患者になにか急変があった場合、24 時間 365 日 主治医(担当医)にコールがあり、対応が求められる(たいていは病院に行って緊急に処置など行います)
・契約上 8:30 始業、17:30 終業、となっていても平気で患者や家族への病状説明が 19:00 とかに予定が組まれる
・医師が学会などで外来を閉じなければいけないとき、自分の枠に予約している患者さんに自ら電話して「すみません、学会なので 1 週間ずらしていただけないでしょうか?」と謝りながら予約調整をする
・手術直後の患者さんをベッド移動(手術台から帰室用のストレッチャーにスライダーを使いながらうつすときなど)を医師や看護師が行う(他の国はすべて看護助手みたいなひとが行っているということです)
・手術を執刀した医師が術後も診る(術後管理はその管理に特化した当番医がいるところが多い)
・経過が心配だからということで日曜日祝日かかわらず主治医が患者さんの顔を様子をみに病棟にいく(米国ではこういうことをしてしまうと "契約違反" として逆に咎められるだろう、とのこと)
もちろん文化が違うのですべてが海外式がよいとは言いません。ただし「海外の医師たちに "アンビリバボー" とか言われるほど、日本の医師たちは真摯な対応をしている」ということは確かだと思っています。
「医療の質が保たえていること」「すぐに専門医を受診できるくらい医療アクセスが良いこと」「医療費が安いこと(特に米国やシンガポールの先生からすると高額療養費制度のことを説明したときは "アンビリバボー" といわれます。日本の医療費って 1〜3 割負担なうえに、総額がものすごく低く抑えられていることがわかります)」といういわゆる "医療における鉄の三角形" が(一応)すべて達成されている日本の医療制度は、デフレや不況で苦しんでいる現在の日本人にとって最後のセーフティネットである、と院長は確信しています。
今後医療制度がどう変わっていくかわかりませんが、現在のシステムを、あえて具体的に申しませんが「米国のようにしてしまう」ことは避けたほうがよいのではないでしょうか。ただ、"ムダと考えられる医療" があることは確かですので、院長も常に "適切な医療の提供" をモットーに診療を続けてまいります。
明日は上記のようなキナ臭いことを考えるきっかけになった、語学留学したあと結局現地で結婚されて看護師をしている方から聞いた、"米国の中流" とはどんな感じの暮らしか、について簡単に紹介したいと思います。とにかく海外行ったらケガとか病気にはなるべくならないように気をつけて〜(^o^)
