神奈川県西部の高次医療を担ってくださっている東海大学病院医療連携の会でお世話になっている先生方に挨拶をしてまいりました。
全国的にも同様かと思いますが、秦野は先週すご〜く暑かったです。特に週初め。幸い雨になってからは幾分暑い!という感じは落ち着いたのですが、高湿度状態は継続しておりますので蒸し暑い感じは続いております。
先週の暑さがやってくる前の週、7 月末にいつもお世話になっている東海大学の地域医療連携の会があり、出席させていただきました。会のなかで新任教授が紹介されたのですが、院長が大変お世話になっている東洋医学講座の 野上達也 主任教授も登壇されました。野上先生は院長と同じ神奈川県の公立高校(厚木高校)出身で、学術的なだけでなく臨床的にも人間的にも大変素晴らしい先生です。特に院長の私見ですが、少し意見がトンガリすぎてしまうことがある先生が他の学会よりも(若干ですよ、若干)多い東洋医学会において、西洋ー東洋医学のバランスを考えながら診療される姿をいつも外来で勉強させていただいております。
現在の医療で重要なインフォームド・コンセント。説明と同意、と訳されることが多いですが、患者さんに同意していただくにはまず「説明」ありき。その「説明」を聞いてもらうには患者さんとの診察室での雰囲気がものすごく重要で、それには医師の態度というか佇まいが強く影響します。野上先生はそういった雰囲気がやわらかく、先生を深く信頼する患者さんが多いのがよくわかる外来診療をされているというのが一緒に診察室に陪席させてもらったうえでの院長の印象です。院長もあやかりたい。
現在は日本東洋医学会学術教育委員会・専門医制度委員会・渉外委員会(国外)など複数委員を歴任され、東亜医学協会評議員、和漢医薬学会理事などの要職に、大変忙しい臨床・研究・教育業務のなかで就いておられます。このような先生に直接漢方について教えていただける幸福に感謝し、教えていただいたことを当院の患者さんに還元すべく、日々病状や訴えから「これは西洋薬よりも漢方!」という症状には漢方を積極的に処方しております。
最近夏休み期間ということで国内でひとの動きが活発になっています。そのためと思われますが、新型コロナウイルス感染症を疑うような症状の患者さんが増えている傾向があります。そういった急性上気道感染症に漢方は本当に大きな武器になります。西洋薬とうまく組み合わせて「早く優しく治す」を目指して明日も漢方を処方時に考えたいと思います。
ところで、その医療連携の会で耳鼻咽喉科の主任教授、和佐野 浩一郎 先生にも挨拶する機会をいただきました。和佐野先生は、院長の東京医科歯科大学での同級生の弟様で、耳鼻咽喉科学のなかでも特に耳科学のエキスパートで難聴に関する世界的な研究がいくつもあります。しかも外科手技(手術)についても素晴らしく、数年前コヴィディエンという手術で使用するエネルギーデバイスのメーカー協賛の講演を拝聴したのですが、頭頸部と骨盤部で全く異なる解剖学的特徴をもつ分野の院長にとっても大変勉強になる手技を紹介しておられました。
東海大学に素晴らしい先生方が教授として着任されることは近隣のわれわれにとって大変心強いことであり、今後もよい "病診連携" をつくっていければと思っております。どうかよろしくお願いいたします(_ _)
写真は会終了時に頂戴したおみやげ、どら焼きに「医療連携の会・東海大学ロゴ・感謝」のプリント!こちらこそ感謝です!
