開業医としてだけでなく産業医として社会と関わっております
医者は世間知らずが多い。
これはよく言われることで、
高校時代勉強ができるので比較的チヤホヤされる ⇒ プライドが高くなる
医学部に入ると合コンなどで(ルックスが大したことなくても)女性ウケがよい ⇒ プライドが高くなる
医者になるとすぐに薬品会社の MR さんや一部のスタッフから「先生!先生!」とおだてられる ⇒ プライドが高くなる
・・・みたいな環境のせいかもしれません。
こういった環境で調子に乗らないためには患者さん目線で考えられるか、臨床はチームワークであり、いかに「ひとりではなにもできない」ことをどのくらい思い知る機会があるか、さらには「医療業種以外のひとと社会人としていかに多く付き合うか」どうかが重要かと思います。
最後の点に関わるのですが、現在院長はふたつの会社と産業医契約を結んでおり、医療業界の外での業務を行っております。
産業医は、以前も少し書きましたが、「ビジネスパーソンの健康を支える存在」です。
臨床医は「患者ー医師関係」という、誰しもが想像できるシンプルな関係である一方、産業医は勤務している社員、その上司や人事部、さらには社長などの役員など、複数のステークホルダーと関わります。社長に雇われているわけですが、ときには社長が嫌がる提案を会社に対してしなければならず、ときにスタンスが難しい立場でもあります。
知り合いの先生が産業医をしている会社で、従業員同士に起こったトラブルに巻き込まれた事例を聞いたことがあり、産業医のスタンスや役割を明確に持っておくことが重要です。
個人的には以下の
- 企業が産業医に何を求めているのか、産業医が期待されていることを十分把握する
- 求められた仕事をきっちりとこなす
- 相談や指示が円滑に進むようにある程度高いコミュニケーション能力を発揮する
3 点、とりわけ 3. が重要かと思っています。
大学時代から今まで医療業界でしか働いたことがない院長ですが、そこそこ自信を持っている 3. のスキルを最大限発揮し、管理している会社で働いている方々が安心して仕事できるようなサポートを通じて社会と関わろうと思っています(その結果、冒頭にあるようなコメントを言われないような医者になりたいですね)。