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院長の書評その 2:『螺旋の手術室 』読者を引き込む筆力が素晴らしい

[2024.02.15]

「医師で作家の作品」レビュー 2 作目は、知念実希人先生の作品です。

現役医師として臨床もこなす先生で、『天久鷹央』シリーズでも有名ですね。院長はこれまでに 4 冊ほど読んでおります。

とにかく臨床の知識をうまくストーリーに織り込むのが上手く、どの作品も「いつの間にか読み終わる」くらい読みやすい文体が素晴らしいです。令和時代にマッチする、文体の「軽やかさ」が好きです。

本作品はあるジャーナリスト(半グレみたいなひとですが)のメモが事件の核心と大きく関わっており、そのメモが(書いた人間の字が汚く)半分くらいしか解読できません。このメモ、医師や医療従事者ならたいてい知っているある有名な疾患名が謎掛けの大きなヒントになっています。そのため院長はチート的に物語半ばでトリックというか、クライマックスが予想できてしまいました。

ただ、そのようなことを踏まえたうえでもかなり楽しく充実した読書時間を過ごせる作品です。特に医師の子供が医師を目指す、という「医師家庭あるある」が(知念先生は曽祖父・祖父・父から 4 代続く医師一族だそうなので)リアルに描かれています。

是非手にとって読んでみてください!

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