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いろいろなことの起源を調べてみるとなんだか面白いことを知ることができそうと感じました。

[2025.06.09]

ブログを毎日書いています。内容はほとんどエッセイです。ときどき謎の自作ミステリを恥ずかしげもなく載せたりしていますが。

ここで問題です。日本最古の "エッセイ文学" といえば清少納言の『枕草子』ですが、世界最古となるとどの作品でしょうか。こういった問題で極めて難しいのが「エッセイの定義ってなに?」ということです。これはヒトによって意見が分かれてしまうので、Wikipedia 日本版の「随筆」をみてみましょう。

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西洋のエッセー(essay)については古代ギリシアのテオプラストスの著作『人さまざま』を起源とする考え方もある・・・一般的には、私自身を語るという著作の基本姿勢を明示して執筆されたミシェル・ド・モンテーニュ(16 世紀のひと)の『エセー』(essai)などの著作から始まったと考えられている

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・・・だそうです。ミシェル・ド・モンテーニュの Wikipedia 日本版では

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20世紀ドイツ出身の文献学者のアウエルバッハは、著書『ミメーシス』で、『エセー』が初めて人間の生活、自分の生活を近代的な意味で問題にした本であるとした

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・・・とあり、これらだけを見る限りではどうやら『枕草子』が世界最古のエッセイなのかもしれません。すごいですね。先年の大河ドラマではファーストサマーウイカさんが清少納言をステキに演じていました。

そんなエッセイを日々思い思いに綴っておりますが、本日ひとりの患者さんが必ず用いる院長の呼称を聞いてあらためてモノの "起源" について考えさせられることがありました。その患者さんは前任地の がん研有明病院 でも診ていた方で、わざわざ千葉県から 3 時間ほどかけて数ヶ月に 1 回受診してくださっています。その方が必ず院長「ドクター」「ドクター」と呼んでくれるのです。建築や設計の仕事に携わり、海外でも仕事をしていたせいで横文字を使われるのですが、この「ドクター」、日本語訳では「医師」となりますが、語源は少し違っているようです。

言語学の一分野で語源を研究する学問を「語源学 (etymology)」 と呼称しますが、語源に関する wikipedia と呼ばれる "etymonline" (https://www.etymonline.com/) というページで "doctor" と入力してみました。その内容を引用してみましょう。

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c. 1300, doctour, "Church father," from Old French doctour and directly from Medieval Latin doctor "religious teacher, adviser, scholar," in classical Latin "teacher," agent noun from docere "to show, teach, cause to know," originally "make to appear right," causative of decere "be seemly, fitting" (from PIE root dek-  "to take, accept").

Meaning "holder of the highest degree in a university, one who has passed all the degrees of a faculty and is thereby empowered to teach the subjects included in it" is from late 14c. Hence "teacher, instructor, learned man; one skilled in a learned profession" (late 14c.).

The sense of "medical professional, person duly licensed to practice medicine" (replacing native leech  (n.2)) grew gradually out of this from c. 1400, though this use of the word was not common until late 16c. The transitional stage is exemplified in Chaucer's Doctor of phesike (Latin physica came to be used extensively in Medieval Latin for medicina).

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AI に和訳させると

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1300 年頃、doctour、「教会の父」から、古フランス語の doctour、中世ラテン語の doctor「宗教的な教師、助言者、学者」、古典ラテン語では「教師」、docere示す、教える、知識を与える」の名詞形、元々は「正しく見せる」、decere「ふさわしい、適切である」の使役形(印欧語根 dek-「取る、受け入れる」から)。

「大学の最高学位を持つ者、学部のすべての学位を取得し、それに含まれる科目を教える権限を持つ者」という意味は 14 世紀後半から。したがって「教師、指導者、学識のある人;学問的な職業に熟練した者」(14 世紀後半)。

「医学の専門家、医学を実践するために適切に許可された者」(古い言葉 leech (n.2)に代わる)は 1400 年頃から徐々にこの意味に変わったが、この使い方は16世紀後半まで一般的ではなかった。この移行段階はチョーサーの Doctor of phesike に例示される(ラテン語の physica は中世ラテン語で medicina に広く使われるようになった)。

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・・・だそうで、"ドクター" って、もともとのラテン語では『示す、教える、知識を与える人』っていう意味のようです。あとに続く記述も示唆的な内容を含んでいますね。長くなりそうなので、明日またこれらのことについて私見を述べてみます。

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