3 年くらい前までは、いつも年末年始は受験生のように "合格か不合格か" みたいな気持ちで過ごしていました。
最近は残念ながら行けませんが、勤務医時代の 3〜5 月は(国内もありましたが)国際学会のシーズンでした。そして国際学会の演題採択可否は年末に結果が出ることが多く、行けるか行けないかで正月の気分がだいぶ変わるのが常でした。演題が通っていれば気分よく、通っていなければ少し暗い気持ちで新年を迎えていた記憶があります。当時はご指導いただいた教授に「(日本人は英語ネイティブの米国よりも)欧州泌尿器科学会総会(今年はロンドンです。住んでいる友人もいるので行きたかった・・・)で演題が採択されることを目指すと良いよ」、と言われていたので、院長は日々その学会への参加を意識して臨床データ集めや機器開発・手術手技開発などをしていたことを思い出します。
泌尿器科領域では 2008 年くらいまでならどの国際学会に参加しても、米国グループの存在感は大きかった記憶があります。泌尿器科はもともと米国が大きくリードしていた分野だったので。ただ、これが変わってきたのが 2010 年頃でしょうか。欧州が "オールヨーロッパ" という感じで国境を越えた共同研究のデータを次々と出すようになり、現在院長の目から見ると米国よりも欧州全体のほうが泌尿器科学分野においては存在感が大きくなっている印象です。
そして現地に行くと国際交流があります。特に国際学会ではポスター発表すると少なくない確率で興味を持ってくれた先生が声をかけてくれます。国立がん研究センター在籍の頃は施設からたったひとりで参加していたので "ぼっちな感じ" が強く出ていたのか、よく話しかけてもらいました。話してみると同じ泌尿器科医どうし、考え方や医療に対するスタンスも似ているということで仲良くなれます。現在、米国・ドイツ・イタリア・ニュージーランド・シンガポールにときどきメールや SNS(こういう海外のひととやりとりするのに本当に SNS は便利) でつながり、いろいろと話し合える泌尿器科医仲間がいるのですが、彼らから聞く医師の待遇は本当に皆それぞれです。知り合ったときにお互い 30 代だったのですが現在は皆 40 代。院長以外はすべて病院勤務医でバリバリ手術をやっています。
院長がいままでいろいろと彼ら彼女らと話した限りでは
収入: 米国>>ニュージーランド ≒ シンガポール > イタリア ≧ ドイツ ≧ 日本
忙しさ: 日本 > 米国 > ニュージーランド ≒ シンガポール ≒ イタリア ≒ ドイツ
という印象です。
あれ? と思いますよね。日本の泌尿器科医は「収入が最も低く、最も忙しい」んです。院長の勤務医時代は働き方改革が始まっていなかったので、現在の忙しさについてはよくわかりませんが、2 年前までの自分はまさに上記のような感じでした。そして開業してみると正直言って収入はそれほど上がらず、忙しさは勤務医時代に拍車をかけて増していきました。ですが患者さんとより深く関われたり、大きな病院よりも自分が診なければいけない範囲が広く、自身の学びになることが多かったり家族と診療の時間を共有できるなど、よいこともいろいろあります。このあたりをマジメに語っても海外のドクターからの "受け" はあまりよくないのですが(ふ〜ん、それで?というリアクションをされる)。
ネットをみていると、日本の医療についていろいろな批判をされる方がいて、「なるほど確かに」と思うこともあれば、「ほかの国の実態を知ったらこんなこと言えないだろうなぁ」などと思ってしまうこともあります。
明日は院長が知る範囲ですが、海外と比較した日本における医療のリアルについて、そのさわりだけでも紹介してみようと思います。
箱根駅伝、青山学院大学がすごかったですね。あとはシード校争いも面白かったです。ぜひまた来年以降に観戦に行きたいですね(駅伝沿道にある箱根のホテルはどこも 1 年後の予約でなかなか取れないみたいなので日帰りになると思いますが・・・)。選手の皆さんお疲れ様でした!(写真は宮ノ下でもらったメガホン)
