"8020" にむけて院長は 50 代になったら ◯◯ を検討しています。
院長は歯並びがあまりよくありません。もともとあまり歯磨きをしっかりせず、(今はもう口の中に明らかに目立つような色の金属を使うことは少なくなったと聞いていますが)口の中が銀歯だらけ、というのも影響しているかもしれません。おばあちゃんが昔からオヤツにおせんべいなど、よくかたいものを出してくれたのに。歯並びがよいと印象がかなりかわります。笑ったときに、北海道日本ハムの新庄監督や阪神タイガースの岡田前監督をみると、矯正しているな、というのはわかるものの、それを踏まえたうえでも歯がキレイになっているのはポイント高です。
WHO は "口腔の健康" について、「個人が食事、呼吸、会話、会話などの重要な機能を営むことができる口・歯・口腔顔面構造の状態である」と定義しています。歯科ではこのことを "(患者本人が自分の歯や口を)"自信に満ちている" "身体的・精神的・社会的に良好な状態にある" "痛み・不快感・当惑なく社会生活に順応したり就労したりすることができる" という社会心理的側面を含んだより広い概念、と捉えることが多く、この捉え方は医科でも同じように考えられつつあります。生活習慣病(特に 2 型糖尿病)における歯科治療や、睡眠時無呼吸症候群におけるマウスピース矯正などはその重要性が随分前から示されており、われわれ医科の者も歯科の先生と協調して診療していく必要があります。
院長は(今は合併して名前が無くなってしまいましたが)東京 "医科歯科" 大学を卒業しており、歯科の先生方とはすごく身近(教養部と呼ばれる 2 年生までは授業がすべて一緒)に接してきました。そのため歯科関連で何かトラブルがある、と知り合いの先生に比較的気軽に尋ねられる雰囲気があります。今回は矯正歯科の先生に教えていただいた、矯正についてのハナシを紹介します。
まず「食べる」、「息をする」、「話す」。どれもヒトが生きることの根幹になる生命活動です。そして、この 3 つが口腔の構造に依存していることはなんとなくわかると思います。噛み合わせが不安定だと、食事は疲れる作業になります。歯列が乱れていると、発音が不明瞭になり、無意識のうちに会話を避けるようになる人もいます。口がきちんと閉じられなければ、口呼吸が習慣化し、口腔乾燥や感染リスクの上昇にもつながります。ここで登場するのが、矯正歯科です。矯正歯科というと、「見た目をきれいにするための治療」「若い人がするもの」というイメージを持たれがちで、確かに審美性は大きな要素。ただ、矯正歯科の本質はそこだけではありません。歯並びを、機能的にも審美的にも良好な状態で保つこと。この「機能的にも」という一言が大切です。
歯が正しい位置に並ぶことで、咀嚼効率は上がります。噛む力が特定の歯に集中せず、歯や顎関節への負担が分散されます。結果として、歯の寿命が延びる。これは人生 100 年時代の現代においては極めて重要な効果です。また、歯列が整うことで清掃性が向上します。歯ブラシが届きやすくなり、プラーク(歯垢)が溜まりにくくなる。これは虫歯や歯周病の予防という意味で、かなり大きなメリットとなります。どれほど丁寧に磨いても、構造的に磨けない場所が多ければ口腔内の清潔は保ちづらい。矯正は、セルフケアの “土台” を整える治療とも言えます。
さらに見逃せないのが、全身との関係です。上でも述べたように、近年は口腔の状態と全身疾患との関連が数多く報告されています。噛めないことは、栄養摂取の偏りにつながり、結果として筋力低下やフレイル(「加齢により心身の活力が低下した状態」で、最近は CM などでも使われつつある医療用語です)の一因になります。また発音や口元へのコンプレックスは、社会的な活動性の低下につながります。これらは数値化しにくいですが、生活の質低下につながっていく可能性があります。
このように大切な矯正治療。ただしこれには時間的負担・金銭的負担も大きく、パッと行ってパッと受ける、という治療ではありません(だいたい 2-3 年くらいかかります)。だからこそきちんと "標準治療" を受けたいもの。一般的に矯正歯科治療は保険適用外ですが、保険が適用できるケースがあります。
(1) 「先天的な疾患」が原因で歯並びが悪くなるもの。これは日本矯正歯科学会の HP に記載されています
(2) 前歯および小臼歯の永久歯のうち 3 歯以上の萌出不全に起因した咬合異常
(3) 顎変形症の術前後
・・・まあ、よくあるケースではないかもしれませんが、一応上記については歯科の先生に確認してみてください。院長は残念ながら自費で受けることになりそうです。
ちなみに現在上述の日本矯正歯科学会 HP にいくと、「矯正歯科専門医」がどの施設にいるか検索することが可能です。医療費も高くなりがちな矯正歯科です。是非こういった検索ツールを活用して納得のいく矯正治療を受けていただければと思います。院長も 50 歳になったら時間をつくって受けようと思っています。
毎日の会話・呼吸・食事・素敵な表情のために是非口腔ケアを忘れずに!
(院長の写真を Chat GPT に "キレイな歯並びでイラスト作成" と依頼したらなんだか肌や顔立ちまでキレイにして別人になってしまいました)
