POCUS という "エコーを効果的に使おうセミナー" を拝聴しました
POCUS という用語が医療現場で最近よく使われるようになりました。Point-Of-Care UltrSsound(ポイントオブケア超音波検査)の頭文字をとったもので、検査室で行われている系統的な超音波検査とは別に,ベッドサイドで主治医が“ちょこっとあてる” エコーのこと全般を指します。
この概念が注目されるようになった背景に
・超音波機器装置の小型化
・かつてはエコーの対象となりづらいとされていた胸部や整形外科領域におけるエコー有用性エビデンスの蓄積
・在宅やが進み,小さい装置でもずいぶん画質のよいエコー画像が撮れるようになったこと
・看護師を中心に、これまでエコー検査をしていた医師や放射線技師以外の職種もエコーを活用するようになった
ことなどがあります。
8/25(日)に下図のようなセミナーをオンラインで受講しました。大変わかりやすく、これからの診療に大いに役立つセミナーでした。特に肺にエコーをあてる、というのは長年腹部を専門としてきた院長には目からウロコで、早速自分の胸にエコーをあて、"スライディングしている胸膜(⇒ いわゆる気胸が起こっていなさそうなことはこれで確認できます)" を確認しました。
こういった「現場の臨床医に有益なセミナーが自宅で受けられる」ということは院長が研修医であった 2000 年初期は考えられないことでした。現在の医学生や研修医は、学ぶことは(医学の進歩が非常にはやいので)多くなっていますが、学びやすくなっていることは間違いないです。医師は一生勉強ですのでこれからも一緒に勉強しましょう!(このブログをそういった若手がどのくらい読んでいるかわかりませんが・・・)
ケアネット社による POCUS セミナーの案内です。大変おもしろく、ためになりました!
(https://rsvp.carenet.com/seminar/view/81 より)