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1 時間座ったら 10 分くらいは立って仕事するとよいかもしれません

[2024.07.21]

院長自宅の仕事机です。

高いデスクの上にさらに昇降可能な作業台を置いて基本的に立って仕事をしています。院長が腰痛持ちであるため、症状軽減のために導入したスタイルです。最初は仕事しづらかったですが、導入して 3-4 年経った現在は座位よりもこちらのほうが楽です。今では図書館など、座って作業するところにわざわざ行くよりこのデスクで仕事するほうが落ち着くくらいになりました。

このスタイルですが、科学的根拠もあります。2018 年にオーストラリアの Deakin 大学から発表された 230 名のオフィスワーカーを対象とした論文(その紹介は https://www.businessbusinessbusiness.com.au/aus-first-study-shows-cost-effective-way-to-reduce-office-sitting-time/で読めます) で、座位⇔立位可変デスクにより 1 日に 1 時間以上の座位保持時間短縮が達成され、デスクワーカーの肥満を 20% 削減できる、と結論付けています。

筆頭著者の Dr. Lan Gao によると、「デスクに座っている時間が長すぎると、肥満、2 型糖尿病やそれらと関連した脳心血管疾患などにつながるという先行研究があり、さらに運動をしてお座りがちなライフスタイルの弊害を克服しないというエビデンスもある(←院長註:これは確かにあります)。労働者が立位を保持して仕事中であっても多く動くことは、彼らの全体的な健康を改善し、それは雇用主にとっても(彼らの健康減退による損失を回避できるため)有益であろう、と述べています。こういった研究をうけて最近は足元にルームランナーを置いて歩きながら仕事するスタイルのオフィスもあるそうです。

現在当院ではミーティングを行うときにスタッフに椅子を用意しません。座ると集中力が低下したり、ダラダラと時間が長くなってしまう印象があるからです。

じっくり考える仕事を行うときは座るのもよいですが、なんとなく歩いたり立ったりしているときのほうがアタマが回りやすい気がします。いつも座って仕事している皆さん、ぜひ立位でのデスクワークを試してみてください。

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