なぜか生まれた頃から好きで心のなかでは白衣の下にタテジマを着ています。
上記のような分類でいくと、院長の好きなモノはたくさんありますが、"推し" と積極的に言えるのは・・・阪神タイガースでしょうか。神奈川生まれで神奈川育ちでも生まれたときからずっと変わらずタイガース。仕事終わって、夜公式サイトチェックして、勝ってたら疲れは軽くなり、負けてたらまぁ…ちょっとだけ不機嫌になります。
本日は医療と阪神タイガースを無理やり結びつけて語ってみます。
ありがたいことに当院には毎日多くの患者さんが来院され、日々外来診療を行っておりますが、ひとりで回してるように見えて、実は看護師・クラーク・検査会社スタッフ・医療機器会社スタッフなど、多くの支えがあってこそ診療は成り立っています。これは野球などのチームスポーツと通じるものがあり、ピッチャーが完璧でも、エラーが出たら失点しますし、逆に、打てなくても守備や走塁でなんとかなる試合もあります。当院には手話を勉強しているスタッフがいるのですが、最近「そのスタッフが聴覚障害がある患者さんとのコミュニケーションを極めて円滑に行い患者さんが満足されている様子」をみて大変嬉しくなりました。チーム力って大事。
また、医療においてさらに大事なのは、「患者さんにも一緒に診療を行ううえでチームの一員」として加わってもらうことです。ですので院長は診察中のコミュニケーションではになるべく一方通行ではなく、「どうしましょうかね」「これなら無理なくできそうですか?」って相談しながら心がけています。
阪神推しのヒトはわりと我慢強い。ペナントレースは長丁場ですから、連敗することもあります。それはもう。でも、「今日は負けたけど、また次の試合!」という心がけは重要です。これは医療にも通じるところがあって、たとえば高血圧や脂質異常症などの慢性疾患や、院長の専門である前立腺がんなどの「長期の経過をおっていく必要がある悪性疾患」などは、薬飲んだり手術したからといって明日明後日いきなり病状が改善するわけではありません。短期間の成果ではなくひとりの患者さんを長く長くなるべくひとりの医師がきちんと診ていくと、「筋の通った医療」に繋がります。現在院長が診ている患者さんの多くが少しずつ少しずつ・・・の気持ちが必要な疾患が多いので、皆様には「ゆっくり少しずつ進んでいきましょう」と、「シーズンはまだまだ続きますよ」っていうのと同じ気持ちでお伝えするようにしています。
院長が、「目指しているがなかなかなれない医師像」として「話すと(少しだけかもしれませんが)心が軽くなる医者」というものがあります。世の中には多くの疾患があり、クリニックの設備でピタリとすべての診断が確定できるなんてことはむしろ少ない。一生懸命検査したり投薬したりするわけですが、うまくいかないときは多々あります。そんなときにたとえ病状がすぐに改善しなくても、「まだ先が見えないのが不安だけど、先生と話したらまあ少し楽になりました」なんて思っていただけたらありがたいです。
タイガースファンの応援。どこか球場にいけばすぐにわかりますがこの熱ってすごいです。応援とか支える声って、何かしらのパワーがあります。もちろんベストな診療を提供するよう努めるのはアタリマエとして、院長は日々診察室で患者さんが来院前より診察後のほうがカラダやココロが楽になれるよう、応援しているのかもしれません。
最後にこの開業医という仕事、ものすごくやりがいはありますが、どんな仕事も同じですが、シンドい時もあります。でも、そんな時こそ、ココロの中の “虎魂” みたいなものに火がつくのがわかります。これは院長がまだ体力的に多少の無理ができる 50 歳前だからかもしれません。とにかくなにかツライことがあったら一歩踏みとどまって「ここが踏ん張りどころ!」って思えるのはときどき中継や球場で観る "推し" のタイガース選手が懸命にプレーするところを目にしているからかもしれません。
・・・こう書き連ねていくと、確かに院長にとって阪神タイガースは単なる "好き" ではなく、「エネルギー源」みたいになっているので "推し" なんでしょう。ちなみに本日タイガースは負けてしまいました。残念ですが、毎日試合結果に一喜一憂できるのは幸せなこと。冒頭に書いた、「推しがいる人」の 73.2% が「とても幸せである」というのが非常に納得です。
・・・まあ今夜は負けましたけど。