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研修医の頃は

[2024.03.08]

23 年前に研修医(という身分は当時なかったのですが)となったとき、毎日が下のような感じでした。

・6:30 頃病棟にいって 1 時間ほど担当患者さんの経過をみたり採血をとったりする

・8:30-9:00 に上司の先生含めた担当班で回診(入院患者さんとお話しながら病棟をまわる)

・9:00 手術 / 検査 / 外来手伝い / 病棟処置回診(術後の創処置や中心静脈穿刺など)

・15:00 手術などが終了 or 一段落する。手術標本の整理や病棟の状態悪い方の診察、翌日以降の入院患者さんチェック、病棟指示出し、遅い昼食(といっても菓子パン 1 個とかを大学生協で買ってすませる)

・18:00  夕方の病棟回診

・19:00 翌日以降の病棟指示出し(昼の不足分を補う)

・22:00 翌日の前立腺生検のためにホルマリンをスピッツにひたすらいれる、などの雑用

・23:00 業務終了、その後自分の勉強(症例報告を書いたり、教科書・論文を読んだりしていた)

・24:30 帰宅

今書いても疲れてしまうスケジュールですね。当時は 24 歳でまあありあまる若さがあったので乗り切れました。

日よってはこれらにくわえて透析カンファレンスに術前カンファレンスなどがあり、さらに毎週土曜日は 8:00 集合で 14:00 くらいまで医局で研究に関するカンファレンス(といっても下っ端なのでずーっと上の先生のハナシを聞くことがほとんど)もありました。

そのほかにも独身だったのでいわゆる合コンのような飲み会もありましたし、当時先輩の命令は絶対でしたので、夜中から医局員数人で飲み屋に行って 2-3 時間しか眠れずにまた仕事をする、などの昭和的なスケジュールもしょっちゅうありました(こういうときは大体上の先生から説教を受けるのが多かった)。夜中 3 時に飲み会が終わると御茶ノ水駅前の大学内でどこかベッドをみつけて寝る(今はダメでしょう)、という感じでした。

2001 年当時、医師 1 年目からアルバイトができた(というよりも行かされた)ので、1 週間で家で眠るのが 2-3 日、ということで就職してから半年ほどたったところで文京区のアパートを引き払ってしまいました(そのあとは大学に連泊していた。これも今はダメです)。

上記のような生活を令和の現在、若手の先生にやらせることは明確な労働基準法違反・パワハラになりますし、何より上記のような生活を送っていた自分は当時とても健康とはいえず、ヘルスケアに関わる職業人として失格であったと思います。

今年の 4 月から「医師の働き方改革」が実際に運用されます。これは世の中にプラスのことが多いと思います。・・・ただし残念ながらマイナスの面も予想されます。

この適用により医療はどうなるのか、そのプラスの面 / マイナスの面について私見をまた近いうちにブログで書いてみますのでお楽しみに。

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