最近患者さんから頂戴したものーその 3
フラワーセラピーと呼ばれる治療があります。
これは花やハーブを用いて心とからだの調子をを整えるもので、医療機関や介護施設で少しずつ取り入れられています。これらの植物は見て安らぎ、においを楽しみ、触れて落ち着くことなどできるので、様々な知覚から特に精神的な安定を得ることにつながっていきます。
泌尿器科領域では植物、特に花粉のエキスを用いたロングセラーの治療薬があります。「セルニルトン」という薬です。これは「セルニチンポーレンエキス」という一般名で、慢性前立腺炎(前立腺に炎症が起こり、骨盤部の痛み・違和感・不快感が主症状でときに排尿障害や射精時の違和感、勃起障害など泌尿器生殖機能に関する障害もともなう、生活の質に大きく関わる疾患です)に対して頻用され、1969 年に販売開始しているのでなんと 55 (!) 年もこの疾患の第一選択薬であり続けている、地味ながら重要な薬です。比較的若い方で上記のような症状を訴えて来られた場合はこの薬を使ってみると症状大変楽になるケースがよくみられます。
先日患者さんのご家族から素晴らしいお花をいただきました。残念ながら花は匂いや虫の問題があり、待合室に置くのは難しいのですが、幸い当院に花に対するアレルギーを持っているスタッフがいないので、休憩室でわれわれにとっての "フラワーセラピー” として活躍しております。
きれいですねぇ。