院長の医師としては不謹慎(?)な趣味
推理小説が好きです。こういうと「医者なのに殺人事件の本読んで楽しい?」などと言われることがあります。確かに、命がいともたやすく奪われたり、子供など弱者に残虐な行為を行う描写が出てきたりと、命を扱う医療人が親しむべきものではないのかもしれません。
しかしながら、犯人を推理することは臨床推論のために非常に役立ちます。臨床推論とは「患者の疾病を明確にし、解決に導く際の思考プロセスおよび内容」です。
この臨床推論、最も得意とするのは総合診療・総合内科と呼ばれる分野の先生で、「様々な診療科で検査などをされたものの、診断がつかない」ケースなどで見事に病名を確定され、院長もびっくりしたことがあります。
院長はもともと泌尿器科医で、内科については特に生活習慣病などいわゆる一般的な慢性疾患管理については知識と経験がありますが、まだまだ勉強中です。推理小説がその勉強にどのくらい役立つかはわかりませんが、常に知識をためるよう様々な書籍や講演(最近は Web で視聴できるので非常に便利)、ならびに内科をはじめとするいろいろな先生との話し合いのなかでの耳学問(←これが実は結構大事)を続けてまいりたいと思います。
ちなみに最近読んだのは中山千里先生の『連続殺人鬼 カエル男』です。一気に読ませるストーリー展開と文体、さらには二重三重に読者を驚かせる仕掛けがあるミステリです。
かなりエグい描写もありますが、院長は物語の中の架空世界と現実世界をキッチリとわけることができています。突然メスを振り回したりしませんのでどうかご心配なく・・・。