院長は異病同治とはいきませんでした・・・
院長は体調が悪くなるとすぐに口内炎ができます。ひとつできるとだいたい 12〜14 日くらい完全に治るまでかかるので自分の感覚だと年の 1/4 は口内炎があるような感じです。
以前漢方の名医に自分の腹診をとってもらい、「半夏瀉心湯」証であると診断いただき、半夏瀉心湯を薦められました。それ以来お腹の調子にあわせて 10 包/週 くらいその漢方を継続しております。半夏瀉心湯の内服によってときどき感じた胃痛胸焼けなどの消化器症状はすっかりなくなりました。
・・・それはよかったのですが、ひとつ治らなかった症状がこの口内炎です。半夏瀉心湯は口内炎にも効果があり、口内炎だけの患者さんにも舌・脈・腹を診たうえで処方することがあるのですが、自分にはあまり効かず、口内炎頻度も少なくなっていません。
漢方では「異病同治」という言葉があります。つい先日も「雨天時や気圧変動時のめまい」症状に出した五苓散という漢方薬で、処方後はじめて再来された患者さんから「めまいだけでなくこれまでに『クルマに乗ると生あくびがでる』・『足のむくみ』も一緒に治って感動しました!」と感謝されたのですが、こういった異なる症状がひとつの治療で治ってしまうことをこう呼びます。
院長の消化器症状と口内炎は半夏瀉心湯による異病同治を得られなかった、という言い方になります。こういった場合は漢方で頑張らずに軟膏など西洋薬も併用したほうが解決がはやいことが多いので、本日早速ケナログという軟膏を塗ってみようと思います。
ちなみに Chat GPT 4o に「くちびるの口内炎」を描いてほしいと 3 回くらい頼んだのですがこんな絵が出てきました。院長の IT ツール活用技術はまだまだのようです。