富士山のそばで新しい医療の可能性を開拓する先生
30静岡県富士宮市にある朝霧高原診療所という医療機関があります(https://www.asagiri-kogen-clinic.com/)。
院長の山本先生は 50 年無医村であったこの地域に開業し地域医療を支えつつ、リトリートと呼ばれる、いわば未病に対する新しいアプローチを開拓している極めてユニークなドクターです。多数の書籍を執筆されていますので、興味ある方はぜひ読んでみてください。おすすめは『自然欠乏症候群』。大変読みやすいです。
院長がメンバーとして所属している、漢方医学のワークショップグループ(春桜会)のリーダーである來村先生(千葉市でらいむらクリニックを開業されており、院長が尊敬する漢方医のひとりです https://www.raimura-clinic.com/)の主催で山本先生のリトリート合宿に参加してきました。
クリニックの運営や現代日本人に必要なサプリメントについて勉強する一方、雄大な富士山の麓(ふもと)で、ヒトが自然と共存するために必要なこと・自然の恵みに対する感謝・今後の日本という国のあり方など、様々な考えを巡らせる機会を頂きました。
秦野は富士山に負けず劣らず自然が豊かで水が日本一。土壌は肥沃で周辺の海老名・厚木・平塚など比較的利便性の高い街が近くにあり、出ようと思えば東京にも 60 分ちょっとという子育てはもちろん、豊かに暮らすための環境が整っています。
まずはクリニック内の庭を活用して野菜や果物を育てられないか、早速考えてみようと思いました。
特に漢方薬の生薬とはいかないまでも、昔よくおばあちゃんに教えてもらった「ケガしたときはこの草をすりつぶして塗るといいよ」的な、「知恵袋」のような草木を育てられないか、日本に昔から伝わる本草学や養生学について診療の合間に勉強してみようと思います。
医療に限らず DX は進み、便利になっていくことは歓迎すべきことですが一方で、万が一戦争や経済封鎖が起こってもなんとか自給自足できるようにしておくことが今後われわれ日本人に必要なことかもしれません。豊かな山と水を蓄えるこの国、特にこの秦野の地にある医療機関だからこそできることを少しずつ広げていければと思っています。
農業に詳しい患者さん、ぜひいろいろと教えて下さい\(^o^)/
写真はリトリート施設にて富士山をバックに師長と撮影したものです。曇っていましたが、雲の中に見える富士山もなかなか素敵でした(背景右上に富士山。逆光ですが・・・)。