手術支援ロボットー近い未来当院にも?
皆様、手術ロボットについて聞いたことがあるでしょうか?有名なものはダ・ビンチですね。
院長は 399 例のダ・ビンチ手術経験がありますが、本当によくできた機器だと思います。生産している会社が Intuitive(インチューイティブ)といいますが、これは「直感的」という単語で、まさにそのような感じで手術操作ができます。
近年ダ・ビンチのほか Hinotori(火の鳥)、Hugo(ヒューゴ)、Saroa(サロア)、ANSUR(アンサー)など、新たなロボットが使用されるようになりました。しかしながら、現時点では広く普及したもののなかでは最も老舗ロボットであるダ・ビンチの操作性が最も優秀のようです。
ただ、コストや重量(ダ・ビンチはフル装備だと 1,000 kg を超えてしまうこともあり、サイズも大きいため取り回しや保管が大変です)など、まだまだ問題点があります。
しかしながら「人間の手よりも精緻な操作ができる」「一人前の術者になるまでのスピードが速い」など、腹腔鏡手術よりも優位性があることは院長の経験・数々の文献や手術ビデオからみて間違いないと思っています。
当院でも毎週火曜日に局所麻酔でできるような簡単な手術をしていますが、今後クリニックレベルでも手術をサポートする機器の導入がされていくものと思います。
明日は「ロボット手術に求められること・進化の方向性」について述べてみたいと思います。
(写真はダ・ビンチ操作していた頃、1 年前くらいの院長です。コンソールとよばれるコックピットみたいなところに入って操作しますが、夢中でやっていると翌日結構腰痛になるのでときどき「伸び」をしながら日々手術をしていました)