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海外で発表するなら英語の点でまずは欧州がオススメ

[2024.10.29]

2001 年に医師となったあと、国際学会での発表は 2009 年の米国泌尿器科学会が初めてでした。

シカゴのマコーミック・プレイスで、懇親会が歩いて 20 分くらいのフィールド自然史博物館を学会参加者だけで貸切り(!)というゴージャスな学会でした。ティラノサウルスの全身骨格が見たのは学生時代に続いて 2 回目でしたが、空いている会場でじっくり見学でき、今でも鮮明な記憶として残っています。

しかし本番の発表はうまくいきませんでした。年齢が若い腎がんの患者さんは、年配に比べて治療成績が良い、というテーマだったのですが、壇上でチェアマンに投げかけれた質問の英語(緊張していなければなんてことない単語だったのですがかなり緊張していたのでしょう)についていくことができませんでした。当然うまく答えることはできずにグダグダで終わってしまいました。

国際学会は 1 年に 1 回くらいしか行けないのでそのときの発表がうまく行かないと 1 年間ずっと悔しい気持ちで過ごすことになります。

捲土重来として臨んだ 2010 年の欧州泌尿器科学会はスペインのバルセロナ。初めてヨーロッパで発表して感じたのはとにかく「英語が聞き取りやすい」こと。米国の学会と違って英語ネイティブでないひとが多く、皆英語を「コミュニケーションするための道具」として使っているので、こちらが理解できていないな、とわかると非常に平易な言葉でゆっくり喋ってくれ、しっかりと質疑応答もこなすことができたことを覚えています。14 年も前ですが、今でも質問内容を言えるくらい集中していました。

ただしこのバルセロナで開かれた学会ではめったにない事故があり、世界中の参加予定者のうち 50% 程度しか現地に来られない、という珍しい学会でした。

そのことについてはまた明日。

写真はバルセロナから少し足を伸ばして遊びに行ったマヨルカ島での一枚です(2015 年です)。

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