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クリニック近くに好きな歌詠みが眠るところがあります

[2025.01.19]

日本の歴史が好きな方に質問です。「歌詠みとして優れた才能をもっていた将軍といえば?」鎌倉時代に頼朝の直系が 3 代で滅んだのち、6 代目の(宮)将軍に就任した宗尊親王など、皇族や貴族出身の将軍には当然優れた歌詠みがいましたが、彼らは除いておきましょう。

純粋な武家出身者のなかで院長が好きなのは鎌倉 3 代目の将軍、源実朝です。実朝の歌はいわゆる "万葉調" でわかりやすいものが多く、古文表現に慣れていない現代のわれわれにも大変情景が目に浮かびやすいダイナミックなものが多いため、気持ちがいい。

 大海の 磯もとどろに 寄する波 われてくだけて さけて散るかも

鎌倉のゴツゴツとして岩にあたる波の武骨な感じが表現されており、「いかにも鎌倉武士!」という雰囲気がいいですね。

そんな実朝ですが、日本史の授業でやったように、甥の公暁に暗殺されてしまいます。語ると長くなるので詳細は省きますが院長は "実朝名君説" を採るヒトなので大変残念な暗殺劇でした。その実朝ですが、秦野市内に首塚があります。

首塚のまわりにはいくつも実朝作の和歌が立て札になって掲示されているのですが、そのなかで院長が好きな歌を紹介して本日のブログを〆めたいと思います。女性に対する実朝の優しさがよくわかる歌ですね ♪

 君ならで 誰かに見せむ わが宿の 軒端ににほふ 梅の初花

後ろ姿は息子です。

 

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