世界的には珍しい「蛇口をひねれば飲料水」
院長が小学生の頃は休み時間にドッジボールなどで汗をかき、そのあと授業開始前に飲む水道水が妙においしかったのを覚えています(「水が口に入りやすいように上向きになる蛇口」、下図のようなのです。今もあるのか?)。完全に蛇口に自分の口をつけて飲む友達もいましたので、今思えば(細菌学的には)結構汚染されていたのだろうと推察します。
日本に生まれ育つと当たり前の「水道水をそのまま飲む」という風景、実は世界的にはかなり「ありがたい」ことです。
世界 100 カ国以上あるなかで、「水道水がそのまま飲める」国はいくつくらいあると思いますか?
国土交通省『令和 4 年版 日本の水資源の現況』によると、その数は 11 しかありません。日本のほかにはニュージーランド・アイスランド・フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・オランダ・アイルランド・オーストリア・モンテネグロで、日本はアジアでただひとつ、このなかに入っています。
青い惑星、地球は非常に水が豊富にみえますが、実際飲料水として飲めるのは、地球上にある水の 0.01% と言われています。日本は素晴らしい水資源に恵まれた国であることを感謝し、雨が降っても「傘ささなきゃいけないから面倒だな」とは思わずに「水の恵みをありがとう」とときどき思える心の余裕をもちたいものです。
本日診療後に出かけたときに大雨だったのですが、上記のように思うことでイライラせずに安全運転することができました。明日は非常に洗練された日本の水道設備について医療の視点から紹介してみます。
今日も日本の水環境に感謝してお風呂にゆっくり浸かって明日の診療に向けてしっかり寝ようと思います。おやすみなさい。