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令和 6 年 能登半島地震で懸念されること

[2024.01.02]

2024 年の元旦、北陸中心として、最大震度 7 と極めて大きな地震が起こりました。

院長は地震発生時に栃木県あたりで高速道路を走っていたのですが、携帯のアラートでこのことを知りました。まずは被災地域の被害が最小限でおさえられること、さらには被災者皆様のご無事を祈ると同時に、腎臓・泌尿器科を専門とする院長としては、「二次被害としての腎不全」が心配になるところです。

これは圧挫症候群(クラッシュ症候群)と呼ばれる病態で、長時間重量物に挟まれていた後に救助された傷病者が,数時間を経て腎不全や急性循環障害(ショック)を起こす、というものです。ほとんどが地震や災害などの平時とは異なる状況下で発症するため、よく見られるとは言えません。しかしながら地震災害では 3~20% に発生、特に高層ビルディングの事故では生存救助者の 40% でみられるとされています。

  1. ある程度のボリュームのある筋肉(上肢より下肢に起こりやすい)の圧迫障害
  2. 4~6 時間におよぶ長時間の組織圧迫
  3. 圧迫局所での循環障害

の 3 つが発症要因として重要とされています。もし皆様がこのような状態になったり、このような状態を疑う方をみかけたら応急処置として、多くの飲水またはスポーツドリンクを飲む・飲ませるようにしてください。

最後に年末年始で休日体制のなか、必死に救命・救急医療活動を行っている北陸地方医療従事者の皆様に感謝致します。

少し落ち着いてきたら、当院からもわずかな支援ではありますが、義援金で応援させていただく予定です。

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