メニュー

先人の知恵に学ぶよい食材の組み合わせ

[2024.09.24]

昨日、おそばと天ぷらの組み合わせが好き、という話しをしました。今回はその流れで尿路結石症の予防に関して、また食べ物の組み合せについて書いてみます。

尿路結石症のひとつである尿管結石はよく心筋梗塞・群発頭痛とならんで「3 大激痛病」のひとつに数えられます。そのくらい痛がって来院され、本当に見ていて気の毒になるような強い症状の方も少なくありません。

そんな尿路結石ですが、治療終了後にまた同様の疼痛が起こらないように予防することが重要です。予防に際して「やったほうがよいこと」と「避けたほうがよいこと」があるのですが、後者のなかにある種の食べ物が含まれます。

代表的な「摂らないほうがよいメニュー」がホウレンソウ・コマツナ・コーヒー・紅茶・ピーナッツ・チョコレートなどがあります。理由は「シュウ酸」という結石の材料になる成分が多く含まれています。

では尿路結石症に 1 回でも罹ったひとはこれらの食材を一切口にしてはいけないのかというとそうでもありません。カルシウムを同時に摂取すると結石形成の防止となります。ですので、

ホウレンソウやコマツナ・・・カツオブシをかける

コーヒー紅茶ピーナッツチョコレート・・・ミルクを添えて一緒にいただく  とよいです。

ホウレンソウのおひたしにカツオブシをかけるのも、コーヒーや紅茶にミルクを入れたりミルクチョコレートがあるのも昔からの慣習です。すなわち、むかしのひとはシュウ酸とか尿路結石とかそういった知識がなくても「味覚的に合うもの」を選ぶことで自然と予防をしていたことになります。

昔から今まで残っていることにはそれなりに理由がある、ということの一例かと思います。特に食事には先人の知恵がたくさん詰まっていますので、そういったことをうまく利用してモダンライフを生きていきたいですね。

コーヒーと牛乳の組み合わせ。ちなみに院長はコーヒーを飲むとお腹をくだしてしまうので飲めません・・・。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME