自分にエコー、いつか内視鏡・・・?
本日は日曜日ですが休日出勤して書類の仕事をしていました。
診察室で仕事していたのですが、そのときふと「最近自分のカラダをチェックをしていないなぁ」と思い、自分で自分に腹部超音波検査(エコー)をしてみました。初めてじっくりみてみたのですが、右腎に嚢胞(悪性所見をともなわない)があること、前立腺ボリュームが 17 cc であること(40 代としては正常範囲です)、胆嚢に 7 mm 程度のポリープがあること(1 cm 程度まで経過をみて大丈夫なことが多い)を確認しました。膵尾部(膵臓の左端に近い部分)が胃のガスで見づらく、今度空腹時にもう一度やってみようと思います。
「自分で自分を検査する」というのは医療界においては小さなトレンドで、特にわが国で有名になったのは 2018 年のイグ・ノーベル賞に選ばれた「自分で自分の大腸内視鏡を行う」という報告です(https://www.giejournal.org/article/S0016-5107(05)03012-9/fulltext)。長野県の昭和伊南総合病院の消化器科医師である 堀内 朗 先生の報告です。
大腸の内視鏡は、受けたことがある方はよくわかると思いますが、しっかりと下剤を使って「大腸内をすっかりキレイに」したあとに行う検査です。これを自ら行うというのはなかなかスゴいことと思います。超音波くらいは誰でもできますので。
日々当院で行っている、膀胱鏡の内視鏡を自分で行う、という研究がないか「ふと」調べてみました。欧米では膀胱の内視鏡は原則として麻酔下に意識をなくして行うせいか、院長が調べた限りでは、そのような論文はありませんでした。
・・・大腸の内視鏡は便潜血陽性でなくても健康診断として行うことがありますが、膀胱の内視鏡は何も症状や所見もないのに行う必要はあまりない検査です。いつか院長が肉眼的血尿(目に見えて赤い尿)を経験したらそのときは頑張って膀胱の内視鏡をやってみようか・・・そんなことをひそかに考えております。看護師が補助に入ってくれるか微妙なところですが。