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院長の書評その 7: Dr. マイケル・クライトン『Five Patients』ー ドラマ『ER』の元ネタ

[2024.02.21]

20 世紀米国で最も成功した作家の一人である Dr. マイケル・クライトンの代表作として『ER』があります。救急救命室のリアルを描き、90 年代日本でも大ヒットしました。

2023/12/10 のブログでも書きましたが、院長は『ER』の大ファンです。本作品はその一部脚の元ネタになっています。1999 年、当時医学部 5 年生であった院長はよく洋書を原文で読んでいました。そのときこの作品を手に取り、辞書を引き引き読んだ記憶があります。

本作品は 1960 年代後半の医療現場をフォーカスしているので、はじめて読んだ当時でも、すでに医療は作品中の情景とかなり変化していました。しかしながらマイケル・クライトンが語る医療における問題点の多くは、今日でもホットな話題だと思います。例えば、この時点ですでに遠隔医療の例をいくつか取り上げていたりしています。当時は手術ロボットもブロードバンドもないのにこういった着想ができることに今でも魅了されますね。

タイトルは、クライトンが 5 人の患者の物語を追うというコンセプトからきており、非常に魅力的です。

ハヤカワ文庫から翻訳も出ているので是非一読を!

 

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