腹部胸部頸部四肢など専門部位を問わずすべての医師が比較的手軽に行える画像検査
現在みなさまが医療機関にかかると症状の問診や検査を行い診断をしていきます。このとき診断確定や治療方針決定に大変大きな役割を果たすのが画像検査です。
画像検査というとどういったものを思い浮かべますでしょうか。レントゲン?CT? MRI? どの画像ツールにも疾患や病態に応じた得意不得意があり、場面場面で使い分けることが重要なのですが、とにかく「手軽に使用でき、活用できる臓器が広く、たくさんの情報を、患者さんの負担が少なく得られる」のが超音波検査(エコー)です。
泌尿器科医である院長は、研修医のときに同じ班で指導してくださった 藤井 靖久 先生(現在東京医科歯科大学病院長)より、「若手医師でもベテランに唯一勝てるのがエコー。入院患者さんにはなるべくお願いしてエコーをみせてもらいなさい」と教えられました。そのためエコーはもう 20 年以上手足のように使用し、聴診器のようにエコーするのが当たり前になりました。
エコーはかつて腹部での検査で使われることが多かったのですが、少し前から POCUS(point of care ultrasound) という、「的を絞った、短時間でエコーする」というコンセプトが広がり、より多くの分野で応用されるようになりました。
ちょうど先日この POCUS セミナーを受講したので明日はそのことに触れながらエコーの利点などをもう少し詳しく紹介したいと思います。
写真は当院のエコー。立ち上がりの時に出てくるスタートアップ画面です。