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テレビを観ない生活・20 年目

[2024.02.07]

以前よりリビングはもちろん、自宅内にテレビを置かないようにしています。テレビなし生活を始めて今年でちょうど 20 年目になりました。

テレビがないとリビングのレイアウトを自由に変えられたり、部屋の雰囲気を統一できる(例えばレトロ調和風のリビングにしたくても、テレビがあると雰囲気が崩れてしまう)などのメリットがあります。

しかしながら、災害時に困る、家族皆でゲームできない(開業祝いにニンテンドースイッチをもらったのですが一人用のゲームしかできない・・・)などテレビがないことはデメリットもあります。

開業した今は待合室にテレビを導入しましたので、本当に時々ですが診療終了後ひとりでテレビを観ることがあります。久しぶりだとなかなか面白いと感じますね。YouTube と違って自分の視聴記録に基づく「お気に入り」動画が流れることがないので強制的に観させられる番組が逆に新鮮なのかもしれません。

ただし、大阪大学社会医学講座から 2016 年に出た論文で、長時間のテレビ視聴が肺塞栓症による死亡リスク上昇と関連する、という報告があります。日本人 8 万 6,024 人を 20 年間追跡調査した非常に貴重な解析結果で、テレビ視聴時間が 1 日あたり 2.5 時間未満の人に比べて、2.5~4.9 時間の人では肺塞栓症による死亡リスクが 1.7 倍、5 時間以上では 2.5 倍上昇するという内容です。この解析では特に 40~59 歳で 5 時間以上見る人はさらにリスクが高いとされています(https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/circulationaha.116.023671)。この論文はテレビを YouTube 視聴に変えれば十分現在でも通じる内容かと思います。

テレビは観ませんが、診療中はずっと電子カルテの画面を観ながらあまり動かない状態で外来をやっておりますので、以前のブログでも書きましたが、こまめに歩いて患者さんを診察室に入れるように心がけています。

写真は待合室でテレビをみる院長です。中年のひとりテレビは背中が哀愁を感じさせます。。。

 

 

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