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ベルギーの少年に院長が「勢い」で負けたハナシ

[2024.07.02]

「小便小僧」。おそらく多くの方が聞いたこと、見たことがあると思います。ベルギーのブリュッセルに設置されているものがオリジナルとされています。現在外に置いてあるのは盗難防止のためレプリカだそうで、本当のオリジナルは市内博物館に所蔵されているとのことです。

この小便小僧像、2018 年の調査で像下部の水鉢に漏水部分があり、1 日 2500 リットルもの飲料可能な水を「無駄に捨てていた」ということがわかったそうです。市はあわてて翌年に循環式となるような修理が行われたそうですが、泌尿器科医である院長はこの小便小僧の「尿流(1 秒あたりの尿の勢い)」を計算してみました。

1 日 2500 リットルということは 1 時間に 104 リットル、1 分間に 1.73 リットルなので 1 秒間に 28 ml ということで、かなり勢いがよいということがわかりました。ちなみに本日院長がこの尿流測定をしてみたら 18  ml/秒 なので、小便小僧に尿勢でだいぶ負けており、年齢を感じた次第です。

尿の勢いが弱くなるのは年齢を重ねれば当たり前のことですが、あまりにその症状が強くなると、ときに残尿(排尿後にもかかわらず膀胱内に残っている尿)を生じ、腎機能にまで悪影響を及ぼすことがあります。

尿勢低下にかかわらず、排尿に関する症状がありましたら是非一度泌尿器科を受診するようにしてください。

院長の最大尿流率は 18 ml/秒。15 以上が正常値なのでまだ異常ではないのですが、若干トシを感じてしまいました。

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