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睡眠障害とその対応 2

[2023.09.05]

前回続きです。

 

  • 快適な寝具を選ぶ

自分の体に合うマットレスと枕を選ぶ必要がありますが、これが難しいです。というのは、これらは非常に個人差が大きく、一概に「こういったものがよい」という確固たるデータが少ないためです。これは試行錯誤しながら自分のからだに合うものを少しずつ探していくしかないかもしれません。枕はともかく、マットレスはなかなか頻繁に変えられないのがつらいところですが・・・。自分はホテルなどに宿泊して「このマットレスはすごくよかったな」と思ったらシーツをめくってラベルをみてメーカーを確認しておくようにしています。

  • 就寝直前の行動をルーティン化する

ヒトは習慣化と親和性の高い動物ですので、「寝る前はアレやってコレやって暗くして寝る」と決めて毎日同じように行動していればからだは睡眠前の準備が整いやすくなります。ただしこのときにこれだけは避けたほうがよいと言われているのが SNS です。ただスマートフォンをながめるだけならまだしも、「いいね」つけたりメッセージ送信したりするとそのレスポンスが相手から返ってきてまたその返信をして・・・となるとなかなか脳が活性化して眠りづらくなります。いわゆるインタラクティブ(相互的)なコミュニケーションは就寝前できれば 2 時間は避けたほうがよいでしょう。

  • 睡眠を妨げる症状があったら医師に相談してください

家族の方から「いびきをしている」「呼吸が止まることがある」など、睡眠中の症状を指摘されたら是非医師に相談してください。有名なものは睡眠時無呼吸症候群ですが、他にも治療の対象になるような睡眠障害が潜んでいる可能性があります。睡眠時無呼吸症候群の典型例はやや肥満気味の方ですが、最近の日本人は顎が小さく、いわゆる肥満症例でなくても診断されるケースが増えています。院長もいびきをすることがあるので調べたことがあるのですが、睡眠中に無呼吸の回数を調べる検査は比較的簡単に行うことができます。当院でも対応しておりますので上記のような症状がありましたら相談してみてください。

 

・・・その他にも睡眠について良いとされること、避けたほうがよいことは多数ありますが、自分が調べた限りで元論文にあたれたのは上記のような事項でした。

参考にして、是非毎日の休息を効果的にとるようにしましょう。

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