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院長が少しカラフルにしようと気にかけているところ

[2025.02.11]

突然ですが、目を瞑って今まで出会った医師で、印象に残っているひとの姿を思い浮かべてみてください。彼女 or 彼は何を着ていますか?

・・・まず間違いなく白衣でしょう。スクラブと呼ばれる手術衣みたいなものを着ている場合もありますが、臨床医は多くの場合、白衣で仕事をしています。

最近の医学部は「白衣式」という儀式があって臨床実習を開始する前に "Student Doctor" と刺繍されている白衣が支給されてその白衣を着用して記念撮影をする、なんていうオシャレなセレモニーをするところもあるらしいですね。院長の母校もやっているようです。院長の学生時代にはそんなものはなく、「これから臨床実習で患者さんを先生と一緒に診させていただく緊張感と使命感に包まれる」的なイベントはなかったのが少し残念です。

高校によっては理科の実験で白衣を着るところもあると聞いたことがありますが、院長の通った高校は普通にジャージでフラスコを振っていましたので院長は大学に入るまで白衣を着たことがありませんでした。そんなわけで院長は医学部に入る前は白衣にある種の憧れを持っていました。そして大学に入り、早速「生命科学基礎」という科目(高校における生物や化学の延長でしたが、物理と化学をで大学受験をした院長にとっては生物のハナシは助かりました)の実習に際しての準備が記載されているプリントに「白衣着用のこと」とありました。

白衣を身にまとえる!少しうれしい気持ちで初めて白衣に袖を通したのですが、3 学年上の剣道部先輩が「この白衣もういらないからあげるよ」と言ってもらった白衣を、「タダで白衣手に入ってラッキー」くらいの軽い感じで試着もせず当日持参したのが良くなかった。1 年くらい洗濯していなかったらしく、折り目は黄ばみ、なんの化学物質かわからない異様な色の薬液のようなものが裾の部分に結構目立つ感じで付着していました。

学生時代はあまりお金がなく、ケチっていましたが、医師にとって白衣は特別なもの。もう少しちゃんとしたものを自分で購入してせめて初めて着るときは厳かな気持ちで着るべきであったと 30 年経った今さらですが後悔しています。ただ、浪人や学卒もいましたが、だいたい平均年齢 20 歳くらいの大学 1 年生ですのでまあヨレヨレの白衣も「未熟な学生っぽい」感じがして良かったのかもしれません。患者さんの前に出るわけではありませんし。

現在ももちろん白衣を着て診療をしております。ファッションセンスに乏しい院長にとって、大人になっても学生時代の制服みたいなユニフォームがある、というのは日々の服装を考える必要がなく、すごく楽です。いつもスーツでお得意様に会う仕事は本当に身だしなみに気を付けるのが大変そう、と思ってしまいます。オシャレなひとはいいのでしょうけど。そんな日々の診療で唯一院長が少しカラフルにしたり、無味乾燥にならないようにしているのが靴下です。多少ズボンと靴の間から見える程度なのでややビビッドな色にしても許容範囲かなと。最近スタッフの皆様がそんな院長の気持ちを汲んでか、誕生日に靴下をプレゼントしてくれました。BEAMS 製品で、素敵なデザインのものです。「オトコは足元には気を使わないとだめ」と、むかしなぜか高校で同じクラスだった女子に言われた記憶があります。おそらくその頃の院長は全く靴や靴下のオシャレなど考えたこともなかったので親指のところに穴が開いていたりして言わずにはいられなかったのでしょう。

患者さんに不快感を与えないオシャレに靴下のようなワンポイントはちょうどよいと思っております。白衣を着ているため上着にお金をかけなくてよい分、靴下くらいは少し奮発して 「3 足 1000 円」よりは若干良いものを購入しようと思っている院長でした。

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