依頼された総説であっても論文を書くのは難しい
昨日論文について書きましたが、本日もその関連を。
ときどき医学・看護・薬学系の雑誌から「◯◯ のテーマについて書いて下さい」というような「依頼論文執筆」のオファーをいただくことがあります。たいていはその取りまとめ役の先生から「このテーマなら駒井に頼むといいよ」みたいな感じの "御縁" によるものが多いと思います。そういった執筆は原稿料も出るうえ、自分の仕事に関する宣伝にもなるので非常にありがたく、これまで基本的にすべて受けてきました。
こういった論文を「総説」または「レビュー」などと呼びますが、これらは投稿論文とは違った意味で緊張します。投稿して査読されるときと異なり、自分が書いたことがそのまま印刷されることになるので「絶対に間違ったことは書けない」からです。
現在、東海大学 東洋医学科長 野上 達也 先生のおはからいにより、ある雑誌に漢方の総説を執筆中です。漢方は古い文献や口訣(口で言い伝える秘伝・ワザ)など、幅広く先人の知恵を勉強する必要があるのでこれまでに書いてきた西洋医学の総説と違った趣きですが、しっかりと依頼元の期待に応えて読むひとのためになる論文にしたいと思います。
(シェーマは https://www.ilovephd.com/how-to-write-a-best-review-paper-step-by-step-procedure/ より)