医療分野にもどんどん AI が。だからこそアナログなところも大事と思います。
院長は経済には疎く、個別株を売買したことなどほとんどないのですが、先日 AI 学習用 GPU(グラフィックス プロセッシング ユニットの略。ざっくり言うと動画などの画像を処理するために作られた解析装置みたいなもの) 大手であるエヌビディアの株価が暴落した、というニュースは知っています。なぜか。小さいものも含めるとつい最近まで週 5-6 件は手術をしていた(今もときどきやっていますが)院長は、コロナ以前の外科治療のエキスパートが集まるロボット関連の手術研究会などで現在横浜市立大学で教授をされている先生が「いつか手術を自動化するロボットを開発したい」とおっしゃっていて、そのとき先生が「ビッグデータを処理するのに必要なのがエヌビディアの GPU なんだよ」と教えてもらっていたからです。 その先生は 2010 年頃、すなわちもう 15 年以上も前から手術に関する客観的なデータ(この組織を牽引すると ● ニュートンの力が必要、など)を実験して記録していました。
そんなエヌビディアの株価暴落を引き起こしたのが中国の新興 AI 企業である "DeepSeek(ディープシーク)" が発表した生成 AI の最新モデルです。これまで Chat GPT の賢い有料版を生成するのに数百億円かかったと言われていた生成 AI をなんとその 100 分 1(数億円)で同等レベルに仕上げたということです(性格には 560 万ドル(約8億円)と関係者は主張しています)。しかもその AI、現在無料で公開されております。
・・・というわけで 早速ダウンロードして英語の音声入力で使ってみました。本日の日中は秦野市の休日夜間診療所で外科の当番医をしていましたので、仕事が終わったあとに "I have just done my work as a physician in charge of a local ER clinic. Please give us some words of encouragement."(ちょうど今地域の休日夜間診療所業務が終わりました。ねぎらいの言葉をかけてください)と言ってみました。すると・・・反応メチャ速い。
自分の使い方が悪かったのか日本語で入力すると busy になって固まってしまいましたが、確かにものすごく業務の効率化が図れそうなツールでした。
当院も先日からウェブサイトに AI チャットボットをおくようにしてみました。AI ですのでまだまだ学習が不十分なところがありますが、コンテンツを充実させてなにか症状があったり受診したいときなどに本サイトから最適なページにリーチできるようにしたいと思います。
今後患者さんのアナログな診察についてはより人間的に。効率化できるところはなるべくコンピュータ・AI を使ってよりデジタルに。医療には両面とも重要な要素かと思いますのでどちらのスキルも高めていきたい院長でした。
写真は院長の iPhone ホーム画面です。今後こういったアプリがどんどん出てきてもっと当たり前になっていくのでしょう。