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突然出てくるとびっくりする名字

[2025.02.08]

生まれてから 48 年、医師になってから 24 年、駒井という名字で過ごさせてもらっていますが不思議なことに一回も駒井さんという患者さんの診療をしたことがありません。不思議。そういえば高校教師を 45 年以上やっていた母親も駒井さんという学生を教えたことがない、と言っていました。

興味本位で "全国名字(苗字)ランキング|名字由来 net"(https://myoji-yurai.net/prefectureRanking.htm)というウェブページに行ってみて「駒井」と入力すると

【読み】こまい
【全国順位】 1,181 位
【全国人数】 およそ 14,500 人

と出ました。それほど多くみられる名字ではありませんが、現在の日本人口が 1 億 2400 万人くらいですから 1 万人くらい診察すればひとりは駒井さんを診る計算になります。2024 年の 1 年間延べの診察例数が 17,451 例でしたので、 1 回くらい「駒井さ〜ん、診察室にどうぞ〜♪」と言っていてもよさそうなものですが、おられませんでした。いつか駒井さんが来院されたら「あなたが一人目です!」といって粗品を贈呈しようと思います。「・・・何このクリニック?」と思われそうで心配ですが。

こんなことを思ったのは『日本史を暴く』(磯田道史 著)という新書を読んでいたら、記録に残る高須松平家の奥女中の名前が「駒井・お亀・お花・お千代・ときわ・・・」と書いてある古文書があった、というエピソードに出会ったからです。面と向かって駒井さんに仕事で会ったことがない院長にとって読書中にこの名字が唐突に出てきてなんとなくビックリしてしまいました。読書中に唐突に出てこない名前もないのですが。

かつておばあちゃんがウチの家系図を業者に作ってもらったことがありました。本当かどうかわかりませんが、ウチの家系を辿ると源義経がいるそうです。だいぶ傍系でしたが。義経は政治的にはだいぶ未熟でしたが、戦術・戦法についてはそれまでの常識を大きく覆す画期的なものであり、彼の功績により日本という国がいち早く中世の扉を開けたことは間違いないところと思います。義経だけでなく、すべてのご先祖に現代自分が生を受けたことを感謝してまた日々を過ごしていきたいと思います。

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