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最近とてもお世話になっている漢方薬

[2023.09.18]

4 年ほど前、インフルエンザに罹りました。感染による発熱時、それまでは自分の体力に自信があったので麻黄湯という(体力があるひと用の)漢方薬を主に用いていました。ところがこのときは学会発表や企業からの依頼プレゼンを 4〜5 つくらい立て続けに行ってやっと終わったところで本当に疲労困憊でした。症状は発熱と咽頭痛で、後者がだいぶ辛かったのを覚えています。

そのとき診察してもらった先生から「それなら麻黄附子細辛湯と桔梗湯がいいと思う」として出されたのが桔梗湯を初めて内服した経験でした。この薬は、

・患者の体力を気にしなくて良い(誰にでも処方できる)

・お湯でとかす ⇒ 1 日分(3 袋)を 500 cc のペットボトルにいれて冷蔵庫で冷やす ⇒ 飲むときにそれをうがいして咽頭部に十分いきわたらせてから服用する、というのがおすすめの飲み方で、こうすると珍しい「冷たい漢方薬」として活用できる

・苦くない(甘草が多く含まれているため)

・即効性がある(生薬が少ないほど漢方ははやく効きます。桔梗湯は桔梗と甘草の 2 種類のみで構成されています)

という、ウイルス性の上気道炎治療薬としては非常に使いやすい漢方薬です。

最近新型コロナウイルス感染症をはじめ、多数の発熱・咽頭痛患者さんの診療を行っており、「証」を考慮してこの漢方薬を比較的多く処方しております。「冷たくて苦くないすぐ効く漢方薬」として患者さん(特に若い方)に好評です。

漢方薬はその生薬がなかなか国産でまかなえないため、中国からの輸入に頼らざるを得ない状況です。色々なハードルがあることと思いますが、漢方診療を行っている医師として、今後国産の生薬栽培が広がってほしいと期待しています。

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