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漢方はアートかサイエンスか

[2023.10.12]

医学に関する議論の中で、特定の手技や治療技術について、「これはアートかサイエンスか」、というテーマが持ち上がることがあります。

アートというのはこの場合「医術」的な雰囲気があり、「エビデンスによらない経験知による医療」ということとほぼ同義です。すなわち「広くどの医師も身につけられる知識や技術ではなく、悪い言葉を使えば独りよがりな医療」という感じです。

こういった話の流れでよく槍玉にあげられるのが漢方で、しばしば「漢方はサイエンスではない」と言われます。

確かに東洋医学的な評価はかなり診察医の主観が入ります。しかしながら自分がお世話になっている東海大学東洋医学講座の先生方は漢方薬のエビデンスを積み上げるために不断の努力をしておられます。また、患者さんの話をかなりの時間をかけて聞き、その症状について掘り下げていき、適切な方剤で患者さんが喜ぶ姿を見る経験を何回もしてきましたので、漢方は決してアート一辺倒の分野ではないと思います。

しかし、今年の第 73 回日本東洋医学会学術総会のタイトルが「あなたの漢方 わたしの漢方」という、エビデンス構築とは対極にあるような感じだったのが少しだけ残念でした。

漢方は開業医の自分でもエビデンスを積み上げられる分野だと思っております。当院では西洋薬、漢方、生活指導、ときに手術と様々な治療方針を常に念頭において診療にあたるように心がけています。院長は苦手分野もありますが、開業医である以上ファーストタッチはなるべく広く様々な患者さんにあたりたいと思っていますので些細なことでも受診していただければと思います。

・・・ただし小児については泌尿器科分野以外の臨床経験が非常に少ないので御本人のために(症状によっては)お断りすることがあることをどうかご容赦ください。

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