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当院の発熱患者さんに対する対応について

[2023.09.17]

新型コロナウイルス感染症、なかなか減りませんね。

当院でも発熱患者さんが日々 3-5 名来院され、しっかりと診療にあたっておりますが、鎮静化する傾向は今のところなさそうです。

発熱患者さんについては車で来院していただき、看護師がしっかりと問診や所見を取ってくれますので非常にスムーズに診療できていると自負しております。それは写真のようなフォーマットを作成しているからかもしれません。ここではこのフォーマットに基づいた問診について説明します。

・発熱患者におけるいわゆる風邪症候群について、年齢別の頻度を記載しています。これまでの研究で年齢を重ねるごとに風邪症候群は減り、特に 65 歳以上の高齢者では 10% くらいしかいないことがわかっています。

・新型コロナウイルス感染症やインフルエンザでよくみられるものの、風邪ではあまりみられない悪寒や頭痛、消化器症状などをピックアップするように問診しています。

・いわゆるレッドフラッグ疾患と呼ばれる致死的な疾患のサインを見逃さないように問診しています。たとえば呼吸困難感(重症化のサインであることがあります)や開口障害(口が十分開けないこと。扁桃周囲膿瘍と呼ばれる緊急性のある疾患の可能性があります)を見逃さないように努めています。

上記を踏まえて重症化に至るリスクを十分考慮したうえで、対症療法薬や新型コロナウイルス感染症治療薬の処方を行い帰宅とすることが多いです。

しかしながら!風邪でもコロナでもインフルでもとにかく重症化に至るケースは 0 ではありません。そのことを十分に説明し、注意事項の紙をお渡しして帰宅としています。

新型コロナウイルス感染症をはじめ、いわゆる感冒様疾患は重症疾患のはじまりであることもあります。とにかく病気を軽く考えることなく、特にハイリスクの方はマスクをうまく使って手洗いうがいも励行して感染しないように努めてください。

最近の新型コロナウイルス感染症による入院は 2,000 床を超えているとのことです。まだまだ新型コロナウイルスは過去の病気ではないと思っておいたほうがよいと思います。

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