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明日は学会発表のため院長不在です

[2024.10.03]

本日より山形市で開催される日本泌尿器科学会東部総会のシンポジウム登壇のため、明日の外来は院長不在です。

シンポジウムのテーマは「局所進行性前立腺癌の治療戦略」で、院長は前立腺全摘における至適なリンパ節郭清、という少しむずかしいプレゼンをします(写真)。

すこしだけ説明すると、多くの固形がんには「転移しやすいリンパ節」が存在(例:頭頸部のがんであれば頸部のリンパ節、乳がんなら腋窩、胃がんなら腹部、という感じ)⇒ 多くのがんで「転移はまずリンパ節から始まる」ことが知られているため、「原発巣(胃がんの手術なら胃、大腸がんなら大腸)を摘除するとき同時に転移しやすいリンパ節も一緒にとる」という術式が採用 ⇒ では、「前立腺がん手術における最も効率のよいリンパ節摘除の範囲や術式は?」・・・というテーマです(まだ難しいか)。

これまでに国内外で得られた論文を紐解いても、前立腺がんでは周囲のリンパ節を摘除することが本当に患者さんのためになる(術式にともなう合併症を差し引いても治療成績の向上につながる)のか、まだ結論的なデータは示されていません。こういった「まだ結論が出ていないこと」は学会における議論の大きなテーマになります。

一泌尿器科医にはかなり壮大なテーマですが、これまでのエビデンス(論文データ)や自身の経験に基づき発表してきます。

・・・そんなわけで明日は院長不在で、泌尿器科専門医である 雨宮 卓正 先生が当院外来を担当します。よろしくお願いします。

錚々たるメンバーのなか、トップバッターでの発表です。12 分と比較的長いプレゼン時間をいただいているのでビデオを含めた密度の濃いプレゼンを目指します(^o^)

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