院長がずいぶん昔ですが住んでいた場所で住宅建設中に大きな事故がありました。
院長は、2023 年に当院を前院長から引き継いで開業するまで、東京都江東区の日本で最も大きいがん専門病院、がん研究会有明病院 に勤務していました(ちなみに現在も非常勤医として関わっております)。この病院はもともと「癌研究会付属病院」という病院名で、豊島区上池袋にありました。ただ、あまり「池袋の癌研」とは言われず、「大塚癌研」と呼ばれることが多かったです。JR の最寄り駅が山手線の大塚だったからでしょう。
院長は 2004 年に癌研究会付属病院に赴任しましたが、病院の引っ越し、という大変めずらしい経験をさせてもらいました。2005 年 3 月に病院が現在の所在地、当時「有明の丘」と呼ばれた湾岸エリアに引っ越すことが決まっており、豊島区から江東区(港区のすぐとなり)に移転することが決まっていました。この「病院の引っ越し」はメディアでも取り上げられ、当時テレビ朝日の『報道ステーション』で特集されたことを覚えています(自分が当時の部長と一緒に診ていた患者さんが特集内でフィーチャーされたので)。
2003 年までは茨城県の土浦市に住んでいたため、癌研に赴任するときに住所をどこにするか迷いました。池袋そばに住んでもすぐに移転してしまうので江東区そばがベスト。そしてもうすぐ第一子が生まれる、という時期でしたので子育てしやすい街がよい、と考え江戸川区の葛西エリアの中古マンションを賃貸しました。江戸川区今でもそうですが子育て世代に優しい街で、公園が多く道も広かったので大変住みやすかったです。当時はまだデフレで家賃がだいぶ安かった(クルマ通勤だったので駅から遠いところにできたのがよかった)ですし。
そんな葛西で昨日ガス爆発の事故がありました。爆発の原因は、地中に埋まっていたアセチレンガスボンベに重機のドリルが接触し、ガスが漏れて引火した可能性が高いとされており、この事故により作業員や近隣住民など 10 人が負傷、周辺の建物 38 棟に被害が及んだとのことです。アセチレンガスは、金属の溶接などに使用される可燃性ガスで、爆発範囲が広く、非常に小さなエネルギーで着火する特性があるそうです。そのため、漏洩すると火花や静電気などで容易に引火し、爆発を引き起こす危険性がある、こわいガスです。
ガス漏れを感じた場合の対応について Chat GPT に聞いてみました。以下の行動を取ることを推奨されました。
1. ガス漏れを感じたら
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火気厳禁:マッチやライターを使わない。電気のスイッチのオン・オフも避ける。
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換気:窓やドアを開けて自然換気を行う。
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ガスの元栓を閉める:可能であれば、ガスの供給を遮断する。
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通報:速やかに消防署やガス会社に連絡し、指示を仰ぐ。
2. 爆発音や振動を感じたら
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安全な場所へ避難:建物の外に出て、風上の安全な場所へ避難する。
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二次災害に注意:倒壊物や飛散物に注意しながら避難する。
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情報収集:ラジオや防災アプリなどで正確な情報を得る。
3. 日頃の備え
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避難経路の確認:自宅(特にマンション)や職場の避難経路を把握しておく。
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防災グッズの準備:懐中電灯、携帯ラジオ、非常食、水などを備蓄する。
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地域の防災情報の確認:自治体のハザードマップや防災情報を確認し、避難場所を把握しておく
・・・だそうです。ただし地震や水害と違ってなかなかガス爆発に対する備えをするというのはかなり無理ゲーな気がします。
今回の事故原因が「地中に埋まっていたアセチレンガスボンベに重機のドリルが接触し、ガスが漏れて引火・爆発した可能性が高い」、ということです。通常、使用済みのガスボンベは適切に回収・処分されなければいけないものです。地中に埋めたり、山林に廃棄することは極めて危険。カメラを設置したりしても完全には防げず、モラルに訴えるしかないと思われます。こういった危険なガスはなんとか「購入⇒保持⇒廃棄」まで記録が残るようなシステムにしないとなかなか完全にはなくせない事故かもしれません。そんなシステム作り、なかなか難しいとは思いますが。
秦野のような自然豊かな場所に住んでいるとときどき山林に「私有地につきゴミの廃棄は厳禁!!」などの立て看板を見ることがあります。こういう立て看板をみる、ということはおそらく不法投棄するひとがいるのでしょう。院長が大好きな漫画で『ミステリと言う勿れ』があります。そのなかでひとつ「自分の見えないところに追いやってしまえば "無い" ことと同じ」と考える犯人が出てくるのですが、不法投棄するひとのこと考えるとなんとなくその憎っくき犯人と同じでイヤーな気持ちになります。日本一の名水を生み出す、自然が豊かで風光明媚な秦野。キレイな秦野でありつづけてほしいので自分勝手なゴミ捨てはダメ!ゼッタイ。